保土ケ谷区版 掲載号:2011年2月3日号
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区の歌「わがまち、保土ケ谷」の楽曲アレンジを担当した 蔦宗(つたむね)キヨ子さん 区内・川辺町在住 80歳

人生奏でる三味線の調べ

 ○…師弟制度が確立されている「三味線」の世界で腕を磨き続けて35年。ベースとなる技術を確実に身に付けた後、「好きなものは好き」という強い信念に基づき、「しきたり」「しがらみ」とは無縁ともいえる三味線演奏を続けている。

 ○…7年前に県外のチンドン屋さんへ参加したのを皮切りに、独立独歩の活動を展開。いつも念頭にあった「社会に貢献したい」という願いを実現しようと、市内の老人ホームなどを訪れ、高齢者に楽しいひと時をプレゼントする『三味線トークひとり旅』を続けている。「旅」は大人気で、スケジュール表はビッシリ。ステージの時に着用する日本髪のかつらも、もはや衣装ではなく普段着の様相。「命果てるまで、ボランティア演奏を続けますよ」と、笑顔をみせてくれた。

 ○…生まれてすぐに保土ケ谷に移り住み、戦後の混乱期も経験。「周りの助けによって、生き延びる事ができたんだと思いますよ」と、しみじみ当時を振り返る。そんな体験を持つだけに、現在のボランティア活動のモチベーションは”地域への恩返し”。リクエストがあれば演歌や流行歌はもちろん、ロックや洋楽、アニメソングから軍歌まで三味線で奏でてしまうサービス精神で聴衆の涙や笑いを誘う。前もって伝えておけば、どこへでもノーギャラで出演してくれる懐の深さがある一方、「大きい舞台には出ません」と頑固な一面も。キッパリ語るその表情に、紆余曲折を経て80年を生き抜いて辿り着いた”人生の境地”が垣間見える。

 ○…今回、依頼を受けた「区の歌」のアレンジも、自身と同い年となる区制80周年の記念曲と聞き「これも何かの縁。私のために作ってくれた曲かと錯覚しちゃいましたよ」と意気に感じた様子。ひと夏を費やして完成させた三味線バージョンは歌詞の意味を吟味して、節回しにも細心の注意を払いアレンジを施した自信作との事。公会堂でのお披露目が、今から楽しみだ。
 

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