神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
保土ケ谷区版 公開:2011年3月3日 エリアトップへ

「ヘルシー健康料理教室」の講師を務める 飯田矩子さん 区内・天王町在住 71歳

公開:2011年3月3日

  • LINE
  • hatena

「食」へのこだわり、多くの人に

 ○…母親から教わった料理を振る舞う普通の主婦がある日、息子が重い病で「余命10年」と宣告される。「その時、親として、自分に何ができるのかを追求した結果、出てきた答えが『食物』だったんですよ」と、自身の料理スタイルを考案したキッカケを振り返る。

 ○…様々な食材の研究などの末、辿り着いたのが『生命力を強める伝統食』。具体的には穀物や野菜、海藻といったヘルシーな食材を中心に、その旨味を余すことなく摂取できるメニュー作りに力を注ぐ。「野菜の皮や根っこまで、捨てることはありませんよ。端っこの部分にこそ、エネルギーが詰まっているんです」と笑顔で話す。また肉や魚を使わず豆類の成分「グルテン」の加工食品を代用としてハンバーグを作ったり、野草を用いた料理が登場したりする調理法は、周囲から「薬膳」と評される事も。

 ○…「家族がいつも笑顔で元気に暮らせるように」と取り組むようになった健康メニューづくりは、岩井町の自身の店(カラオケ喫茶)で始めた小さな料理教室を皮切りに、その規模を拡充。今では定期的に区内の公共施設で実施するまでに。実費の参加料しか徴収しないため「”持ち出し”がないようにするので精一杯です」と苦笑い。採算を度外視してまで教室を開く意味について問うと「健康食に対する関心を多くの人に持ってもらいたいから」とキッパリ。それは医者の宣告をものともせず、20年以上が経過した現在でも健康に暮らす息子を支えてくれた『食』に対する感謝の気持ちの表れに違いない。

 ○…食に対するこだわりと同様に、何気なく指導をしていたお店の常連客をプロに育ててしまうほど「歌唱法」についても高い見識を持つ。「呼吸法や発声法も健康づくりに役立つんですよ」とニッコリ。そんなスキルを兼ね備える一方で、人に与える印象は昔ながらの”おっかさん”。世話好きな性分が、今日も多くの人の心を惹きつけている。
 

保土ケ谷区版の人物風土記最新6

竹内 一郎さん

能登半島地震の医療災害対策本部DMAT本部長を務めた

竹内 一郎さん

横浜市立大学附属病院勤務 51歳

3月28日

伊藤 奈美さん

子育て中の親子に交流の場などを提供する「パオパオの木」の代表を務める

伊藤 奈美さん

狩場町在住 53歳

3月21日

木村 勝義さん

相鉄線和田町駅前の美化活動に尽力する「タクシー乗場委員会」の委員長を務める

木村 勝義さん

65歳

3月14日

山口 亮子さん

星川商店会が開講中の企画「まちゼミ」で中心的役割を担っている

山口 亮子さん

星川在住 46歳

3月7日

渡邊 桃伯子(ともこ)さん

「ヨコハマSDGs文化祭」の実行委員長を務める

渡邊 桃伯子(ともこ)さん

67歳

2月29日

綿貫 展久さん

くぬぎ台団地の「木曜市」などに参加し、食を通じた地域活性化に取り組む

綿貫 展久さん

坂本町在勤 52歳

2月22日

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 3月21日0:00更新

  • 3月14日0:00更新

  • 3月7日0:00更新

保土ケ谷区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

  • ミルキーJr.モカ Jr.モネのほどがや

    vol.514

    ミルキーJr.モカ Jr.モネのほどがや

    「春の花【2】」文/ささきやすえ(区内在住・フリーライター)

    3月21日

  • 法話箋 〜鹿苑〜

    日蓮宗樹源寺 権住職 日比(ヒビ)宣仁(センジン) 連載35

    法話箋 〜鹿苑〜

    行位論(ぎょういろん)について―六即説(ろくそくせつ)―

    3月21日

保土ケ谷区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook