県立保土ケ谷高校(勝又修校長)で今月7日、『がやっこレスキュー隊』の研修会が行われた。
保土ケ谷区では、平成19年4月に地元の中学生を対象とした「がやっこレスキュー隊」を発足。「AEDの使用法」「心肺蘇生法」「応急担架の作り方・運び方」といった防災に関する知識や技術を生徒自身が身に付ける研修を重ね、平成21年度までに約千名の子どもが研修を修了している。
こうした実績を踏まえ、区は昨年度、モデル事業として同隊の対象を高校生にまで拡大。横浜清風高校の生徒28名が研修を受講し、近隣の富士見台小学校地域防災拠点の訓練にも参加するなどスキル向上を図ってきた。そこで今年度は区内全ての高校から希望者を募り、さらなる多くの隊員を養成する事になった。
災害時の心得を学ぶ
この日の研修会に参加したのは同校の1年生男子生徒10名。区危機管理担当係長・河原公一さんなどが講師を務め、大地震に遭遇した時の心得や応急処置などについて皆、真剣な表情で学習(写真)。2時間の研修を受け終えた参加者は最後に修了証を受け取り、嬉しそうな表情をみせていた。
河原さんは「元々”地域密着”の中学生と異なり、高校生は保土ケ谷区外から通学の生徒も多いが、それでも昼間学校にいる時や通学途中に災害に遭う可能性はある。いざという時、この研修で学んだ知識や技術を活かしてもらえれば」と意義を説明。またこの4日後(11日)には東北から関東地方にかけて、大規模地震が発生した事から、避難時の初期動作などで、図らずも研修の成果が早々に役立つ結果となっている。
『がやっこレスキュー隊』についての詳細は【電話】045・334・6203まで
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