『自画自賛』の精神だけで創作活動を行うユニークな区民サークルがこの程、10周年を迎え現在、保土ケ谷駅ビル内で記念の作品展を開催している。同会代表の井桁扶美子さんに、創立の経緯や今後の抱負などを聞いた。
趣味の作品を発表
今から10年前、平成13年に『自画自賛の会』を発足させた井桁代表は「趣味として絵手紙や小物、絵画などの創作活動をしている近所の人に声を掛け、作品を持ち寄ったのがキッカケですね」と当時を振り返る。
区内在住の井桁さんは、通勤途中、保土ケ谷駅ビル内にあるギャラリースペース「アーバンアートほどがや」に目が留まり、あまり気取ることなく展示会が開ける同ギャラリーを、こうした様々な作品の発表の場とする事を発案。以来、毎年1回、約10日間の日程でイベントを主催している。
作品創作などを行う一般的な区民サークルの運営とは異なる、同会のユニークな活動テーマの一つが、名称にもなっている”自画自賛”。
メンバー同士が互いに切磋琢磨(せっさたくま)を重ね、新たな技術を身に付けたり、腕前に磨きを掛けたりと、レベル向上を図るサークルが多い中、同会の会員は「自己満足を自画自賛と言い換えたような活動ですね」と井桁さん。決まった活動場所や定期会合もないため、メンバーは基本的に好きな時に仕上げた作品を年1回、自由に展示会場に持ち寄り、それぞれが満足感に浸っている。
自由度の高い活動方針
また明確なリーダーが存在せず、互いの作品批評やランク付けも行わないのも特徴的。向上心が高いサークルでは、メンバー間の上下関係や感情のもつれなどが原因となり、短期間で解散を余儀なくされるケースも珍しくない。だが自画自賛が基本姿勢の同会メンバーは、他の会員の動向等による影響を一切受けずに自由きままな雰囲気の下、自分の作品づくりに没頭できるメリットもある。
結果的にこうしたフランクな運営方針が功を奏し、同会の会員数は年々微増。大々的な新規メンバー募集は行っていないものの、ごく内輪の集まりでスタートした活動は友人・知人などへと輪が広がり「私も出してみようかしら…」といった参加希望の声も増えてきているという。
活動の節目となる10周年を迎え、今月24日(日)まで記念の作品展示会を行っている同会では「最近では、出展を意識しながら各自が得意な分野を追求したりと活動に幅が出てきているが”自画自賛の気持ち”を大切に、今後も活動を続けていきたい」としている。同会に関する詳細問合せ等は【携帯電話】090・3536・2895/井桁代表まで。
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