福島第一原発の事故を受け、横浜市が水道水における放射性物質の測定を始めて約半年。区内・川島町にある「西谷浄水場」では市内の採水場所で唯一、セシウムやヨウ素が一度も検出されていない事が分かった。
この水質検査は、原発事故による飲み水への影響が強く懸念された3月19日から実施されているもの。横浜市内では西谷浄水場のほか、小雀浄水場(戸塚区)と川井浄水場(旭区)の計3ヵ所で一定量の水を採り水道局水質課に提出。同課では、それぞれの水に含まれる「セシウム134、および137」と「ヨウ素131」という3つの放射性物質を測定。原子力安全委員会が定める「飲食物摂取制限に関する指標」に照合した上で、結果をホームページ等で毎日公表している。
この測定結果によると、これまでに市内の浄水場で検出された放射性物質は「ヨウ素131」のみ。建屋爆発が相次いだ3月22日から24日に集中しており、重さ1kgあたり56・8ベクレルを測定した23日の小雀浄水場をはじめ、同日には川井浄水場でも11・9ベクレルの値を記録した。だが国の指標では重さ1kgあたり300ベクレル未満のヨウ素131は「安全性に問題なし」とされており、市水質課でも同様の見解を示している。
一方、保土ケ谷区の世帯などに配水している西谷浄水場では、これらの放射性物質の値が測定装置の検出下限を下回っている事を表す「不検出」が続いている(9月5日現在)。
これは西谷浄水場が他の浄水場の水源よりも、さらに約80Km西側に離れた所に位置する「相模湖水系」を利用している事などが要因として考えられており、水道局の関係者もその安全性を強調。引き続き注意深く測定を行う方針を打ち出しながらも、既に半年近く不検出が続く現状に「安心して使用してもらえれば」と話している。測定結果などについての問合わせは【電話】045・371・5656/市水道局水質課まで。
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