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保土ケ谷区版 公開:2011年9月22日 エリアトップへ

川島囃子保存会の会長を務める 三村 守さん 区内・川島町在住 62歳

公開:2011年9月22日

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地元の未来を育む「演出家」

 ○…区内・川島地区に古くから伝わる郷土芸能として、横浜市初の無形文化財指定を受けるなど、これまで200年以上にわたって脈々と受け継がれてきた『川島囃子(ばやし)』のバトンを今春、受け取った。保存会のメンバー21人を率いるリーダーは「やる気のある若いメンバーが多いので積極的に意見を取り入れながら、囃子の質を少しでも向上していきたいですね」と、今後の抱負を語る。

 ○…15歳の時にお囃子に魅せられ、もうすぐ半世紀。『笛・太鼓・踊り』という3要素の技術を、先代からの教えを守り忠実なまでに習得。今でもメンバー屈指のオールラウンダーとして、祭りや祝宴で喝采を浴びる。その一方、踊りの表現力やストーリー性の向上に欠かせない演出家としての一面も。他の囃子の見学に出向くのはもちろん、落語や能からもヒントを得て自分達の動きに反映させている。この夏、旅行先の北海道で『イカ踊り』というユニークな動作に感銘を受けた様子で「早速、取り入れてみようと思うんですよ」と、子どもの様に目を輝かせて話してくれた。

 ○…近所に「三村姓」が多い中、多くの分家を持つ”新家の三村さん”として知られる地元名士の一人。地域のまとめ役として数々の要職を歴任する一方、地道な裏方をも厭わない姿勢が多くの人を惹きつける。地元小学校への出張授業で囃子を教える取組みも10年以上続けており「当時の小学生が成長してメンバーに加わり、才能を開花している子もいるんですよ」とニッコリ。囃子を通した社会貢献の芽がしっかりと根付いている印象を受けた。

 ○…最近では後継の演者不足に悩む囃子グループに出向き、技術を伝える場面も増えているのだとか。これは単に”助っ人”としてその場をしのぐのではなく、長期的視点で郷土芸能としての囃子を育みたいという気概の表れ。まだ62歳。思い描くシナリオ完成に向け、奔走する日々が、続く―。
 

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