JR・保土ヶ谷駅東口近くに今年5月、医療・介護・福祉・子育て4つのサービスを連携して提供する民間の複合施設が開所した。地域医療の新たな形として注目されるこの施設の理念と展望を取材した。
同地に新設されたのは、在宅医療を行うクリニック、調剤薬局、学童保育、病児保育の4施設。UR賃貸住宅(旧・公団住宅)を利用し、各施設が隣接して並ぶ。
施設は医師や保育士など専門家がそれぞれ運営。これを『アイシー有限責任事業組合』(臼井正彦代表)がまとめており、1ヵ所で医療・介護・福祉・子育て全てのサービスが受けられる。医療サービスの充実はもちろん、隣に病院や薬局があることで、介護施設や病児保育所の利用者も安心して預けられるメリットがあるという。
また、「最期の時を慣れ親しんだ自宅で過ごしてもらう」との理念から、訪問医療には特に力を入れており、在宅医療に必要な調剤を請け負う専門薬局が併設され、これをサポートする。
こうした連携体制は県内でもまだ珍しく、地域医療の革新的なあり方として注目を集めている。
高齢者や障がい者の介護にあたる家族にとって、医療施設の不足は深刻な問題。施設利用のために自宅から往復数時間かけることも多く、大きな負担になっている。組合では、こうした問題を解消するため、子育てや介護を医療面でサポート。「医療で街を守る」ことを目指していく方針だ。
今後は利用者の負担を軽減するため、サービスの充実や、市からの助成を目指した働きかけも行っていく。
臼井代表は「地域の人々にこの施設の存在を知ってもらい、気軽に利用してもらえれば」と話している。詳細は$090・7839・1232/臼井さんまで。
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