「ペットにも災害の備えを」 今井町で飼い主向け訓練
東日本大震災の教訓を踏まえ、保土ケ谷区内でもより実践的な防災訓練が行われる中、今井小学校地域防災拠点で10月28日、ペットの飼い主を対象とした啓発活動が行われた。
「犬や猫にも災害時の備えを」と呼び掛ける内容に、参加した飼い主たちは真剣な表情で耳を傾けていた。
今井町自治会(二瓶美知子会長)などが中心となり行われたこの防災訓練には、災害発生時に今井小学校を避難所とする近隣8自治会の地域住民らが参加。
他エリアの防災訓練と同様に「救急・救命方法の習得」や「被災時に必要な機材の取扱い」「簡易トイレづくり」などを体験。また座学として「地域の繋がりと災害への備え」をテーマにした講話も行われ、住民同士の「絆」の大切さを再確認していた。
区内初の取り組み
またこの日の訓練では、横浜市動物愛護センターの職員を招き「ペット対策とグッズ展示コーナー」が設置された。
先の東日本大震災の避難場所では、ペットが原因でトラブルに発展したケースが多発。こうした経緯から犬や猫などの飼い主に日頃の備えの重要性を訴えるPR活動が盛んになりつつあり、保土ケ谷区内では今回、初の試みとなった。
「ゲージに慣れさせて」
当日は「避難所(地域防災拠点)へのペット同行避難」を想定し、飼い主が持参すべきアイテムを展示。 新聞紙やリード(引き紐)のほか、ペット用の水、餌、簡易トイレ等は最低5日分を目途に「必須」とされており、多くの関心が寄せられていた。
さらに動物愛護センターのスタッフは、平常時の対策として「しつけ」「健康管理」の重要性などについても言及。また「避難所でペットと暮らすためには『ゲージ』を、飼い主自身が用意して」とPRした。この「ペットゲージ」については、災害が発生してから慌てて用意してペットをゲージに入れてしまうと犬や猫に大きなストレスとなってしまうため「常日頃から少しずつ慣らしておくことが肝要」と解説。「我が家のペットのために」と集まった参加者達は、同行避難のイメージを膨らませていた。
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