保土ケ谷区版 掲載号:2012年11月8日号
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「カーリットの森を守る市民の会」の代表を務める 中村 雅雄さん 新桜ヶ丘在住 64歳

自然の”弁護人”として

 ○…仏向町にある火薬工場跡地を活かして造られた公園「カーリットの森」の環境維持に取り組むグループの代表として、10年以上活動を続ける。工場が閉鎖されてから進もうとした宅地開発の食い止め、貴重な樹木の維持など精力的に取り組んできた動機は、もう1つの肩書きである「スズメバチ研究家」という立場に隠されていた。

 ○…60歳まで川崎市で小学校の教員を務めたが、そのかたわら長年スズメバチの研究に取り組み、国内外で採集を行うなど第一人者として活躍。地元で観察や調査を進めていく中で「カーリットの森」の維持活動に関わり始めた。自然を相手にした活動だけに、なかなか思うように進まないこともある。「大事なのは根気よく続けていくことだけ」。長年見守り続けている同所では、最近になって野生のフクロウの羽が見つかるようになった。

 ○…都内出身だが、保土ケ谷に移り住んだのは、その緑あふれる土地に魅入られたのがきっかけ。自宅にはハチの標本や大きな巣が数多く並び、まるで博物館のような雰囲気だ。「珍しい種類を見つけた時は、嬉しくて言葉も出ませんね」と少年のような笑顔を見せる。専門家として関連書籍等も出版しているため、シーズンになるとマスコミの取材依頼が相次ぐ。とは言え「(テレビなどの)殺人バチなんていう煽り方は偏った見方。危険な面はあっても生態系には必要な存在ですから、そういう部分も伝えるようにしたい。スズメバチの弁護人になれたら良いかな」と微笑んだ。

 ○…同会では毎年、春と秋にイベントを開催し、野草の調理・試食や、里山の散策などの機会を提供している。「自然の中で遊んだ思い出が子ども達の原風景として残ってくれれば」。夢中で虫を追いかけた少年の心を忘れぬ大人として、自然というかけがえのない宝を次世代に残すため、働きバチのように忙しく飛び回る日が続く―。

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