保土ケ谷区の笹山団地でこのほど、病気や災害時に備えた「救命情報シート」と保存用カプセルが全1500世帯に配布された。
シートは、病気で本人が意識を失った際などに、救命士らが迅速に措置できるよう、かかりつけ医や持病、服用中の薬、親族の連絡先を記入しておくもの。専用のカプセルに入れ、家庭の冷蔵庫に保管することで、救助にあたる人がすぐにシートを取り出せる仕組みになっている。
区内では、昨年5月頃に中央東部地区社会福祉協議会が導入したのを機に、各自治会などで盛んに取り組まれている。
今回、導入を中心となって進めた笹山団地地区社会福祉協議会(嘉山晴久会長)では、昨年7月頃から準備を開始。地域の民生委員などの協力を得ながら作成し、昨年末には全世帯に配布を終えた。
また、横浜国立大の留学生などを中心に外国籍居住者が多いことを考慮し、区内では初となる「外国語版救命情報シート」を導入。笹山団地自治会長を務める鈴木康之さんが得意の英語を活かし、団地に住む中国人とネパール人の学生に力を借りて「英語版」と「中国語版」を自ら作成した。配布を始めた際には、外国籍の住民から「分かりやすくて助かる」との声が出ていたという。
同団地では高齢化が進んでおり、70歳以上の住民のうち約7割が独居。自治会では住民同士の繋がりを保つため、定期的に体操や歌声教室を開催するなどしながら交流をはかっている。
嘉山会長、鈴木会長は「住民からも(カプセルがあって)安心という声が出ており、取り組んで良かったと思う」と話していた。
|
<PR>
保土ケ谷区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>