和田西部町内会の会長を務める 宇佐美 勝彦さん 和田在住 69歳
地域を支える「大黒柱」
○…町内会が初の試みとして10日に実施した「街FESTA」。会長として忙しく動きまわる日が続いたが、賑わう会場を目にし「これだけ盛り上がってくれたら大満足。実行委員のみんながよくやってくれました」とほっとした表情を見せる。
○…同町内会では近隣にある学校との連携を進めており、イベント会場には、ステージ演奏やカレーの販売などに協力する桜丘高生や横浜国大生の姿も。特に同大学とは、子ども達が歴史や防災をテーマに地域を歩く「まち探検」イベントなど、様々な共同プロジェクトを展開している。「(街フェスタ会場に建てられた)この風除けも、学生さんが作ってくれたんですよ」と嬉しそうに話す。
○…生まれも育ちも保土ケ谷。和田で材木店を営んでおり、二級建築士や測量士の資格を持つ。その技術は地域でも大活躍で、イベント用のステージも自ら製作したのだとか。「町内会館の鍵が壊れた時なんかも呼ばれますけどね」と笑う。一方で、学生時代からバンド活動を続けており、現在もギターやマンドリンでカントリー音楽を演奏するのが楽しみ。時には、祭りなどで歌やギターの腕前を披露することもあるという。
○…座右の銘は「独立自尊」。「自分のことを大切にできないと、他人のことも大切にできないと思っています」と話す。4人の子どもを育てる際にも、きちんと独り立ちできるよう意識していたというが「次女なんかは、独立しすぎて突然石垣島に行ったきり結婚して帰ってこなくなっちゃった」と、少し寂しげな父親の顔を垣間見せた。
○…町内会が抱える課題のひとつが災害対策。「いざという時、やっぱり役立つのは、ご近所どうしが顔見知りになっていること。イベントも地域の人が交流する機会になればと思って頑張っています」と優しい表情で話す。材木のプロ自らが地域の”大黒柱”となり、人々の暮らしをしっかりと支え続ける―。
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2015年4月9日号