先月長崎県で発生したグループホーム火災などを受け、福祉施設に重点を置いた防災訓練が、区内各所で実施されている。
横浜市内全域で3月1日から7日まで展開した「春の火災予防運動」の期間中、区内では峰沢町の特別養護老人ホーム「ラポール三ツ沢」で5日、「消防総合訓練」が行われた。これは同施設と保土ケ谷消防署(阿部次夫署長)、地元自治会とのスムーズな連携を目指し実施されているもの。昨年10月に続き、今回で2回目の合同訓練となる。当日は同施設の職員約30人をはじめ、消防署員、団員、自治会員など計100人近くが参加。職員の少ない夜間に火災が発生し、建物3階・屋上に入所者が逃げ遅れたという設定のもと、はしご車が投入される等、より実戦的な訓練となった。
同施設の中澤伸施設長は「今後、新たな地域自治会との連携拡充も視野に入れ、一層の防災強化を図っていきたい」と話していた。
「かわしまホーム」でも
また、翌6日には川島町の特別養護老人ホーム「かわしまホーム」でも、消防署と連携した「総合防災訓練」を実施。西谷特別救助隊による傷病者救出が、ダミー人形を使用して行われる等、参加した施設入所者、職員たちは皆真剣な表情で取り組んでいた。
かわしまホームの閑野義則施設長は「訓練により、火事を絶対に起こさないという意識づけを強化して、訓練を訓練で終わらせなければならない」と、入所者・職員に強く訴えた。
保土ケ谷消防署・阿部次夫署長は「実際の火事の際、自分がどういう行動をとらなければならないのか、イメージできなければ実施する意味がない。訓練により状況判断を養い、施設の安全が保たれることを願っている」と話していた。
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