保土ケ谷交通安全母の会連合会の会長を務める 山野辺 和子さん 上菅田町在住
母の目線で事故ゼロ目指す
○…子ども達を交通事故から守るため、母親らで構成される「交通安全母の会」。長年ボランティアとして携わり続け、現在は各地区をまとめるリーダーとして尽力。「”母”の上に濁点が付く歳になったんだけど、なかなかやめられなくてね」と冗談を言いながらも、その活き活きとした表情は、充実感と強い責任感に満ちている。
○…各所で開催される交通安全教室、街頭でのキャンペーンなどへの参加に加え、週に1回は通学路に立ち、児童の安全を見守る日々。「始めは恥ずかしがって挨拶も返せなかった子達が、向こうから話しかけてくるようになるのよ」と嬉しそうに話す。最近では、10年以上前にランドセルを背負っていた子と入学式で再会。「子どもが小学生になったんです」と声をかけられ「もうそんなに、と驚いたけど嬉しくて。こういうことがあると、やっていて良かったと思います」と顔をほころばせた。
○…母の会以外にも、青少年指導員、区の歌合唱団など忙しく地域を飛び回る。楽しみは、近くに住む孫たちにごはんを作ってあげること。自宅では、愛犬・愛猫の世話に、趣味のガーデニングの手入れと忙しく、家庭の中でも”世話好き”の人柄が生きている様子。
○…保土ケ谷の交通安全維持に関わってきた長い年月の間には、小さな命が奪われる悲しい事故もあった。こうした経験から、常に目指しているのは「死亡事故ゼロ」。講習会などに参加し、自身も勉強を重ねながら、子ども達や保護者に交通ルールを守る大切さを訴え続けている。交通安全教室などで、ダミー人形を使った衝突実験を行うと、笑い出す子どもがいることもあり「悲惨さが分かっていないのかなと悲しくなる。ゲームの世界と違ってリセットできないってこと、命は一つなんだってことを、きちんと教えてあげたい」。今後も温かな母の眼差しを忘れず、子ども達の命を懸命に守り続ける。
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