「保土ケ谷・神奈川新聞スタジアム」の運営と管理にあたる 春日 茂さん 大和市在住 62歳
青春の輝き、この球場で
○…高校野球ファンにとっては毎年この時期、衆目の的となる「保土ケ谷・神奈川新聞スタジアム」。間もなく始まる甲子園を目指した熱い戦いを前に「この球場は高校野球のメッカですから、最高の状態で皆さんを迎えたいですね」と話す表情には充実感が漂う。
○…野球シーズンに合わせ、例年通り外野芝生の張り替えを実施。日頃から職員たちの手で入念に行われている球場内の整備にも一層力が入っており、緑鮮やかなスタジアムが今か今かと球児たちを待つ。球場を取り囲む園内全体のゴミ拾いには、自らも率先して参加。「清掃活動をはじめ地味な作業の連続。日頃の準備がいかに大事なことか改めて感じています」と、真剣な表情で話す。また、東日本大震災以降、地域の防災意識が高まっている現状を踏まえ、高野連と協力した訓練なども実施。「避難経路の確認や消防署との情報伝達訓練を行いました」と、万一の災害に備え安全面の配慮にも余念がない。
○…プロ注目の好投手が話題となった5月の春季大会では「球場に長蛇の列ができ大変賑わいました」と喜ぶ。だがその一方で「駐車待ちの車で渋滞が起きるなど、今後に向けた課題も。ガードマン増員や公共機関を使った来場の呼び掛けなどを積極的に行っていけたら」と、冷静に分析する。
○…自身は定年まで神奈川県職員として自然災害を防ぐ治水事業等の技術職に従事。10年以上前に区内の帷子川で発生した水害時には「川の改修工事を行いましたよ」と、保土ケ谷での奮闘ぶりを思い返す。その後、海老名市の「県立相模三川公園」で園長を務め「公園が綺麗であることが皆さんに一番喜ばれる」ことを実感。今年4月から保土ケ谷公園の園長に就任し「花の数を増やし、運動公園のイメージと共に『自然が豊かで綺麗な公園』であることを、皆さんに感じてもらいたいですね」と、自らが描く未来への展望を熱く語ってくれた。
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