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保土ケ谷区版 公開:2013年7月4日 エリアトップへ

本紙連載81歳・堀川さん 岩崎小で「桜」の授業 記事縁で20年ぶり教壇に

教育

公開:2013年7月4日

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児童に桜の樹について解説する堀川さん(左)
児童に桜の樹について解説する堀川さん(左)

 帷子町在住の元中学校教諭で、横浜植物会の運営委員を務める堀川美哉さん(81)が6月28日、岩崎小学校(勝木茂校長)で5年生を対象に、植物に関する特別授業を実施。約20年ぶりの教壇に立った。

 堀川さんは、同会の運営委員として地元の植物研究に携わるほか、海外まで観察に足を運ぶなど専門家として活躍。2007年からは本紙上で「保土ケ谷区の植物」を連載している。

 今回、授業のきっかけとなったのは、同校創立の約80年前に植えられたという桜・ソメイヨシノの樹。校庭に立つこの大木に、穴が開き、朽ちているような様子が見られたため、倒木などを心配した勝木校長らが専門家に診断を依頼しようと、連合自治会の山崎滋会長に相談。山崎会長は、地域での活動で面識のある堀川さんが本紙で連載を担当していることを知っており、同校に紹介した。

 堀川さんによる診断の結果、桜の樹は倒木の恐れはなく、伐採する必要もないと判明。今後も校内で育てるために、添え木や柵などの処置を行った。

副校長は教え子

 桜の件でやりとりが続く中、堀川さんが同校の田代千佳子副校長の恩師であることが判明。田代副校長が保土ケ谷中学校在学時に、理科を教えていたのが堀川さんだった。

 田代副校長は「いつも面白い授業をしてくださってよく覚えていた。お名前とお顔を拝見して、もしかしたらと思ってお聞きして驚きました」と話す。

 思わぬ再会を機に、同校では校庭の桜の樹や植物について、児童にも話をしてほしいと依頼。今回の特別授業が実現した。

 授業で堀川さんは、きっかけとなった桜の樹の前で、5年生の児童約50人に、桜の種類や歴史について解説。「樹木が生きているのは表面の皮の部分。この樹のように穴が開くことがあっても表面が生きていれば、十分元気ですよ」などと話した。

児童らと種まき

 また、この桜の樹から採取した種を児童らがプランターに作付け。ソメイヨシノは発芽率が低く栽培が難しいと言われるが「色々なやり方を試しながら芽が出るよう頑張ってみましょう」と呼びかけた。

 その後、図書館で行われた授業では、約20年ぶりの教壇に。ホワイトボードに慣れた様子で花の断面図などを描きながら、杉や稲など身近な植物について説明。「植物や動物の生活を観察することで、人間がどう生きたらいいかも参考にできるんですよ」と話した。

 子ども達からは、終了時間が過ぎても質問が相次ぐなど、授業は好評だった様子。勝木校長は「専門家の方の話を聞き、植物に興味を持つ良い機会になったと思う」と話していた。

 また田代副校長も「授業で描いてくださった絵を私も中学生の時に描いてもらい、懐かしい気持ちでした」と笑顔を見せていた。

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