「保土ケ谷キャンドルナイト2013」をプロデュースする 毬 詠(まりえ)さん 奈良県在住
「和」の魅力、多くの人に
○…毎年8月終わりに、保土ケ谷公園を舞台に無数のキャンドルスタンドが幻想的な雰囲気を醸し出し、過ぎ行く夏を回顧する―。情緒豊かなイベントとして地域に定着した感のあるこの催しの演出を手掛けるプロデューサーは「年を重ねるごとに来場者が増えてきているので、人の導線など安全面には特に気を配っています」と、裏方スタッフとして、まずはしっかりとした気構えを口にする。
○…キャンドルの灯りと同様、様々な日本古来の伝統芸能で場内を盛り上げる手法を、2010年のイベント創設時から採り入れている。元々、関西在住で保土ケ谷とのゆかりはほぼ皆無。その一方、自身のウェブサイトでは『日本で生まれた職人の手仕事や素材を、現代アートの力を添え今の時代に沿うものとして提案する』といったテーマを掲げ、新進気鋭のアーティストの作品などを紹介。その中の1人、金魚作家として知られる深堀隆介氏が区内・上菅田在住だった事などが縁となり、同氏をメーンに据えたキャンドルナイトの開催を企画。その後、自ら催し全体の陣頭指揮を執るようになったという。
○…「木」や「火」、「土」「水」といった、季節を感じる自然の中でのイベントプロデュースを得意とし、「記憶の底の日本を感じる」といった高い評価を受ける。特に最近では、和のテイストを取り入れたものが、若い世代から高い支持を集めており「10代や20代の方が『日本文化ってカッコイイ!』って再認識してもらえたら嬉しいですね」とニッコリ。毎年夏、この保土ケ谷公園の無料イベントに、日本を代表するような職人やアーティストが出演する事が、その気概に共感している仲間の多さを物語る。
○…大学卒業後、法律事務所の秘書から転身したという経歴以外は、本名や年齢などを公には伏せるミステリアスな一面も。自身の存在をも演出する姿勢に、芸術の世界で生き続ける、矜持の一端が垣間見えた。
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