保土ケ谷消防団の団長を務める 大島 英治さん 宮田町在住 71歳
団員たちの想い、次世代へ
○…火災等の災害時、消防署をサポートし住民を守る役割を担う消防団。約350人が所属する保土ケ谷消防団の団長として10年前から陣頭指揮を執っている。「”地域密着”はまさしく消防団のためにある言葉。これからも地元に根差した防災活動を通じて、幅広い世代に減災を訴えていきたいですね」と語る表情には、充実感が漂う。
○…昨年4月、市内に20ある消防団の団長で構成される「横浜市消防団長会」の会長に就任した。更に同年6月には、財団法人「神奈川県消防協会」の会長となり、県内消防団員の知識や技術の向上をはじめ、防災思想の普及事業等にも力を注いでいる。住民の安全を背負う立場に「重さを感じています」とも。消防団の活動や歴史への理解を深めるため、日頃から広く関連書籍に目を通す等、尽きることのない向上心がその眼差しから垣間見える。
○…東京都出身で、16歳の時に保土ケ谷へと転居。先代が営む石炭店の仕事に精を出した。「忙しい毎日だった。力仕事ばかりでしたね」。プロパンガスや灯油等、燃料品の販売に励んでいた当時を振り返る。そんな仕事一筋の日々を過ごしていた22歳の頃、知り合いに誘われ消防団に入隊した。「自分は(人の)誘いがあって入った。今は『地域のために』という意識を持ち入隊する人が多い。若い人から学ぶこともたくさんありますよ」。物腰柔らかく、謙虚な姿勢で人と接する優しい人柄がにじみ出る。
○…地域全体を隈なくカバーするために必要な定員人数に、若干届いていない保土ケ谷消防団の現状については「何とか定員までもっていきたいですね」と厳しい表情。消防団でのビラ配り等によるPR活動や地元企業への積極的な呼びかけを実施し、増員に力を入れている。「女性団員も増えてきました。今までの経験を若い人に伝えていけたら」。長い歴史の中で受け継がれてきた団員達の想いを、次世代へと繋げていく。
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