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保土ケ谷区版 公開:2013年9月26日 エリアトップへ

保土ケ谷区保護司会の会長を務める 北村 美代子さん 仏向町在住 70歳

公開:2013年9月26日

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更生へ壁のない地域を

 ○…民間ボランティアとして、罪を犯した人などの社会復帰や更生を支える保護司。20年前から活動を続け、今年春からは区内の保護司約40人をまとめるリーダーに就任。「まだまだこれからなんですよ」と謙遜しつつも、これまでサポートしてきた人数は100を超えるベテランだ。

 ○…PTAや社会福祉協議会で活動していたのがきっかけで、知人に声をかけられ保護司の道に。担当を受け持った人々を自宅に招いて定期的に面会し、仕事や生活の相談に乗るのが主な仕事。少年少女にも多く関わってきたが、いつも「保護司なんて思わず、知り合いのおばさんが1人できたと思って仲良くしよう」と声をかけるという。時には得意の料理を一緒に作って楽しむことも。「まずは気持ちを分かろうと努力していますね」と穏やかに話す。

 ○…長年の活動の中では「ここに来るのが楽しい、もう迷惑はかけない」と感謝された翌日に、再犯の連絡を受けるといった辛い現実も見てきた。だが、きちんと更生して自分の元を離れていった少年少女の成長に喜ぶこともある。「街で会った時にちゃんと声をかけてくれたり、子どもが出来ましたって見せに来てくれたり、本当に嬉しいですね」と笑顔を見せる。

 ○…保護司会だけでなく、地区社協の副会長なども務め、精力的に動き回る。しっかりとした口調とは裏腹に「ものすごくそそっかしくて…。靴が片方ずつ違うのなんてしょっちゅう。大事な会合でスカートが裏返しだったこともありますよ」と笑うお茶目な一面も。

 ○…家族や周囲の理解、地域の協力など、更生のためにはまだまだ多くの壁があるのが現状だという。保護司会が目指すのは、更生をみんなで支えられる地域の実現。「まずは私たちが何をやっているか分かるように、透明性のある活動を心がけたいですね」。更生を目指す人々を温かく見守り、彼らを支えられる地域づくりに力を注ぐ。

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