「天王町ちょい呑みフェスティバル」の実行委員長を務める 仮屋 良浩さん 天王町「えぞや」店主 49歳
商い魂で地元に活気を
○…11月に開催するはしご酒イベント。初の試みということもあり、リーダーとして準備に追われる毎日だが「いろんな人が支えてくれてるから、名ばかり代表みたいなもんです」と謙遜。それでも、市外までイベントの見学に出かけたり、委員長の集まりに参加したりと意欲的に動き回る。
○…「経歴を話し出すとそれだけで1時間経っちゃうよ」と自ら話すとおり、大手コーヒー店の運営をはじめ様々な飲食業を経験。3年前に天王町でからあげ店を始めた。今年の夏、周辺の飲食店経営者の集まりを機に、ちょい呑みの企画が立ち上がる。「それまでは、同じ時間に仕事をしちゃってるせいか、近くなのに意外と顔を知らなかった」。イベントを機に、それぞれが顔なじみになり始めた。開催が決定するまでには、ぶつかり合いもあったが「商店街の昔を知っている世代の方と、若い世代が意見を交換できたのがいちばん良かった」と話す。店舗への呼びかけ、企画書作成、メーカーとの交渉など、店主らがそれぞれに”意外な特技”を発揮する場面も多かったという。
○…緑区在住。妻との出会いは元上司の紹介。「彼女にふられて落ち込んでたら、上司に急に会議室に呼ばれて。黙って連絡先と女の子の名前を書いた紙をくれた。その1年後には結婚しました。良い上司ですよね」と楽しそうに話す。今では高校2年になる女の子の父親だ。店は実母と2人で切り盛りしており「毎日口うるさいよ」と照れくさそうに笑う。
○…地域の盛り上げが第一目標のため、イベントの利益は度外視。「お客さんの楽しみを1つ増やすだけ。それは商いをやっている人間の義務でもあるし、喜びでもあると思う」と真剣な表情。「その街が元気なら人は集まってくる。楽しかったね、という言葉をお客さんからもスタッフからも聞けたら」。来場者で賑わう街の姿を肴に、仲間たちと祝杯を交わす日は近い。
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