災害時に大学施設開放へ 横国と区が協定締結
保土ケ谷区と横浜国立大学(鈴木邦雄学長)との間で10月23日、防災協力に関する協定が締結された。これは、今年2月に同大学と区が締結した「連携協力協定」の中で掲げる「安全・安心なまちづくり」と「地域の諸課題の解決」を具体的に推進していくもの。この協定により、災害発生時に避難スペースが不足した場合に開設する「補助的避難場所」として、同大学内の体育館や武道館等の一部施設が開放される。
保土ケ谷区では災害時の主な避難場所として現在26カ所の小・中学校等を「地域防災拠点」として設置している。しかし、昨年発表された横浜市の地震被害想定では、区内の避難者数がこれまでの1万7千人から約3万人に増加。避難所不足をまねく可能性があり、新たな場所の検討を行っていたところ、同大学から学内施設の利用提案があった。
区役所内で行われた調印式には、鈴木邦雄学長と鈴木和宏区長が協定書にサイン。締結を受け鈴木区長は「施設を使わせていただくことで、地域の方々の避難行動がよりスムーズに行えるようになる」と感謝の意を述べた。鈴木学長は「今後更に互いの連携を深めるきっかけになれば」と話していた。
学園祭にブースも
様々な形で連携強化がされる中、11月3日から5日まで開催される同大学の学園祭「常盤祭」でも、区の保健活動推進員が「健康啓発ブース」を出展する。当日はタバコの濃度や野菜摂取量等がチェックできるコーナーが設けられる他、アルコールの強さがわかる「パッチテスト」歯周病をチェックする「口臭チェッカー」等のコーナーも用意される(出展は3日のみ。午前9時から午後5時まで)
常盤祭期間中は、学生サークルによる屋台等約170店が並ぶ。また、ミス・ミスターの各コンテスト、学内をめぐるスタンプラリー等が行われる他、被災地支援企画としてテレビ番組でもお馴染みの「tattonプロジェクト」がライブイベントを実施。女優・松下奈緒さんが来場する。
イベントの実行委員長を務める片山恭助さん=今号人物風土記で紹介=は「国大生と地域の人々それぞれの”色”が混ざり合って、素敵な思い出を共有できたら」と話し、来場を呼び掛けている。詳細はホームページ【URL】http://www.ynu-fes.com/へ。
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