明日から披露「川島囃子」 伝統芸能、今年も各所で
区内・川島地区に古くから伝わる郷土芸能「川島囃子(ばやし)」。江戸時代から現在まで、2百年以上にわたり祝宴の場などで脈々と受け継がれてきたこのお囃子。今年もお祝いムードに包まれる正月を迎え、地元各所で披露される予定となっている。
太鼓や鉦(かね)、それに唯一のメロディを奏でる笛にあわせてコミカルな動きをみせる「おかめ」「ひょっとこ」「笑面」という5人で構成されるのが川島囃子の基本スタイル。楽しい動きで笑いを誘うその演技は、今やお祝いの場面では欠かせぬ存在として親しまれているが、元々は農業の豊作を祈念して始まった伝統芸能という側面を持つ。
保土ケ谷区にはこうした囃子の保存会が幾つか存在する。特に川島囃子保存会(三村守会長)のメンバーは全員、川島町在住。文字通り「地元」の文化を守り川島エリアの住民だけで長きにわたり運営してきたため古代から受け継いだ独特の『間』も一切アレンジせずに現代に再現している。こうした事から横浜市初の無形文化財の指定を受け、市を代表する文化使節として海外での公演も成功するなど、幅広く活躍している。
同保存会にとって、地元がお祝いムード一色に染まるこの時期は夏祭り(例大祭)と並び、日々の修練の成果を発揮する格好の舞台。明日2日(木)を皮切りに、幼稚園や老人ホームでの慰問活動なども予定され、区内各所で披露される予定となっている。日程など詳細問合せは三村守さん【電話】045・373・5620へ。
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