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保土ケ谷区版 公開:2014年1月9日 エリアトップへ

「元気づくり」に力尽くす 鈴木区長が抱負語る

公開:2014年1月9日

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インタビューに答える鈴木和宏区長
インタビューに答える鈴木和宏区長

 本紙では元旦号の市長インタビューに続き、保土ケ谷区の鈴木和宏区長に区政の現状や展望を聞いた。鈴木区長は昨年を振り返るとともに、今年の抱負などを語った。

(聞き手/本紙・室野 義之)

 ―まずは昨年を振り返り、所感をお聞かせ下さい。

 「昨年は、多くの区民の皆さま、団体の皆さまのご協力をいただきながら、『20万区民の自助・共助による減災運動』や、横浜旧東海道みち散歩月間の開催など、保土ケ谷区らしい事業を展開できた1年であったと思っています。

 そして、区政が、本当に多くの皆さまの『保土ケ谷区を住みよいまちにしよう、元気なまちにしよう』という熱い思いよって支えられているということを、改めて強く実感した1年でもありました」

 ―区長が昨年1年、重点的に取り組んできた区政運営施策と個々の進捗状況を教えて下さい。

 「最も力を入れて取り組んだことは、やはり防災・減災対策です。

 区民会議からの提案などを踏まえながら立案した『20万区民の自助・共助による減災運動』、そのキックオフ的な意味合いで昨年6月に実施した推進大会では、参加いただいた500名を超える区民の皆さまによる推進宣言の読み上げを行い、そのあと釜石の奇跡で知られる群馬大学の片田敏孝教授に『想定を超える災害にどう備えるか』というテーマでご講演をいただき、自助・共助の大切さを全員で確認しました。

 現在は、市の危機管理室が作成した『我が家の地震対策』をテキストに、地域ごとに勉強会を開催し、具体的な取り組みの実践などが行われています。

 2つ目は、旧東海道のにぎわいづくりです。

 昨年は、『ほどがや 人・まち・文化振興会』から、市民協働条例にもとづく市内第1号となる事業提案を受け、現在区役所と協働で、『宿場朝市ごうどいち』をはじめ『今昔写真展』『まちかど博物館スタンプラリー』『かわら版の発行』など旧東海道の賑わいづくりに取り組んでいます。

 まだまだ緒についたばかりで、ハード・ソフト両面での様々な工夫が必要ですが、区民の方々の応援をいただきながら、これからもっと保土ケ谷宿を盛り上げていければと思っています。

 このほか、商店街の活性化と地域の活性化の同時実現を目指し、区商店街連合会と協働で『ほどがや商店街元気市』を開催。また、区老人クラブ連合会の皆さんの協力をいただき『きらり☆シニア塾』も開設しました。さらに、地域課題の解決に向けて、保土ケ谷区内に所在する唯一の大学である横浜国立大学との相互協力を定めた『連携協力協定』の締結など、数多くの新規事業を、地域の皆さまのお知恵、お力をお借りしながらすすめることができました。

魅力発信を強化福祉計画で意見募る

 また地域との関係をさらに深めていくため、区連合町内会長連絡会のご協力をいただき、区役所職員が自治会・町内会にお伺いし、皆さんと直接話し合いをする機会を設けていただくなど、顔の見える関係づくりにも力を注ぎ、地域との信頼関係も日に日に深まってきていると思っています」 ―区長に就任以来、取り組んできた主な施策実績と今後の課題、また今年のテーマ等を教えてください。

 「区長に就任して2年8ヵ月、保土ケ谷区には、地域の活力を生み出していく『ひと、もの、場』がそろっており、どれも非常に大きなエネルギーを持っているということを実感する毎日でした。そして今、このエネルギーは、これまで以上に大きく成長しようとしているのを強く感じています。今年の課題は、こうした個人や団体ごとのエネルギーを、区民で共有し、より強力な地域のエネルギーにステップアップさせていくことだと考えています。

 そのためには、区内で行われているイベントや活動している団体の魅力を知っていただき、より多くの区民の皆さんに活動へ参加していただくことが不可欠です。タウンニュースの持つ発信力もぜひ活用させていただきながら、前進させていきたいと思っています。

 個別のテーマとしては、22の地区社会福祉協議会エリアごとに、地域の実情を踏まえて作成し、実践していただいている『第2期地域福祉保健計画(平成23〜27年度 保土ケ谷区ほっとなまちづくり)』、この計画が今年を含めてあと2年となります。

 東日本大震災以降、自助・共助の大切さが強く語られるようになり、そのような中で、地域の皆さんが”福祉”という言葉に求める内容も、これまでとは随分変わってきているのではないかと思っています。

 保土ケ谷区らしい第3期計画づくりに向けて、今年から、出来るだけ多くの区民の皆さんのご意見をお聞きするための話し合いの場を設定させていただこうと思っています」

 ―最後に読者に向けたメッセージをお願いします。

 「これまで、戸籍や税務、国民健康保険などの基幹的な行政サービスはもちろん、防災・減災、商店街活性化や市民協働など、新たな元気づくりにも取り組んできました。

 こうした取り組みがより一層地域に浸透、定着し、そして区民の皆さまが、日々当たり前のように活気に溢れた毎日を送れる、そういう元気な保土ケ谷区であり続けられるよう、区役所職員とともに力を惜しまずに取り組んでまいります。

 本年も引き続きよろしくお願いいたします」

「区民の持つエネルギーは大きい」と区長
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