和田町の地域活性化に取り組む横浜国立大学(鈴木邦雄学長)の学生団体「ワダヨコ(小山結子代表・4年)」が4月12日、地域交流拠点wit(旧町内会館)で「古本図書館」をオープンした。今後、土曜日の午後1時から6時まで限定で毎週開く予定。
これは、地域住民や学生の寄付によって集まった本(約300冊)から、気に入った本を自分の持っている本と交換できるというもの。「本の交換」が繰り返されることで、本が街を循環していくような新しいスタイルの図書館を目指す。
老若男女が参加できる企画を
「古本図書館」を運営しているのは、「ワダヨコ」の中の施工班というグループ。春休み中に、新年度の活動を話し合う中で、テーマに挙げられたのが「誰もが気軽にアクセスできる」もの。その視点でこれまでの活動を精査していた頃、3月29日に和田町商店街のイベント「べっぴんマーケット」が行われた。そこで古本市を開いたところ、予想以上の反響を得た。「いらない本が家にたくさんある人が多いとわかった」と渡邊海都さん(4年)は話す。本は子どもから高齢者まで、誰もが気軽に手にすることができる、との理由から新年度の活動は「古本図書館」に決まった。
家庭に眠っている本をいかに活用するかを考え、「欲しい本と自分の本を交換」するというアイディアが生まれた。この日訪れた地元の男性は「古本をお金に換えるのではなく、本と本のやり取りというのが良い」と喜んでいた。
本を媒介し人が集まれる「場」に
横浜市では4月1日、「横浜市民の読書活動の推進に関する条例」が施行されている。それを踏まえ渡邊さんは、今後、同図書館が地域に浸透してきた際には「べっぴんマーケットや高架下のスペースを活用する新たな企画や、読書cafeのような形で地域の方々が気軽に本を楽しめる『場』になっていければ」と話す。そのためにも「まずは一度足を運んでもらいたい」と呼びかけている。
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