通学路に立ち10年 児童を見守る古林さん
上星川在住の小林實さん(79)は、平日毎朝日替わりで上星川小学校と坂本小学校の通学路に立ち、登校する児童の保護誘導を行っている。その足で保土ヶ谷中学校に向かい、毎朝中学生の通学を見守る。
今年で10年目を迎えるこの活動は、孫が坂本小に入学したことがきっかけ。上星川小は子どもが通っていたときにPTAの役員を務めた縁で立ち始めた。当初は横断歩道の前に立ってもなかなか車が止まらないこともあったが、今は協力的なドライバーが多く、「本当にありがたい」と話す。スクールゾーンを通行する車に声を掛けたら、「児童の安全に配慮して遠回りする車も増えた」と言い、地道な活動が実を結んでいることを実感している。
孫は今年高校生になったが、「長く続けたい」と意欲的。子どもを見守りたいのはもちろんだが、地域住民や保護者と交わすあいさつも楽しみの一つだ。「あいさつある街になっていくのが嬉しいね」と話す。登校を見守っていた小学生が中学生になり、「高校に合格しました」と報告を受けたことも。「中学生になってもね、結構あいさつしてくれるんだよ」と笑みがこぼれる。
好きな言葉は最澄の「一隅を照らす これ則ち国の宝なり」。地道な活動も、必ず役に立っている。そんな思いで今日も通学路に立っている。
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