20年前に埋めたタイムカプセルを開ける集まりが、7月27日藤塚小学校で開催され、当時の在校生約180人が参加した。箱が破損し中に入れた手紙は、なくなってしまっていたが、久しぶりの再会に盛り上がった。
タイムカプセルは、1994年に同校が創立20周年を迎え、何か記念に残そうと児童代表委員会で話し合い決められた。全校児童507人が未来の自分に宛てた手紙を書き、写真とともにタイムカプセルに入れて10年後に掘り起こそうという計画だった。
10年前に一度延期
しかしその10年を目前にして、「10年では早い」という意見があり20年後に変更。「タイムカプセルはどうなったのか」と、当時の担任に問い合わせる人もいたという。
今年5月、ついにタイムカプセルの開封が7月27日に決定したと通知を送付。当時の児童にハガキを送ったが、約3割が戻ってきてしまった。それでも友だち同士やインターネットを通じ広めることができた。当時の児童代表委員会を担当し、4年2組の担任だった河合厚子さんは、「この20年間は開封までやらねばという使命感をずっと持っていた」と胸の内を明かし、「友だち同士で連絡してもらい、たくさんの人に呼びかけることができたことは、本当にありがたかった」と卒業生に感謝した。
箱破損も再会に感激
開封の当日は当時の在校生180人と、本人の代わりに来た母親や兄弟姉妹、在校生の配偶者や子どもなど、全員で約220人が集まった。
しかし、深さ1メートルの穴に収められたタイムカプセルの箱は、地上から20cmのあたりから破損した状態で発見された。収めたはずの手紙はなくなっており、写真70枚だけが残されていた。
集まった卒業生からは「楽しみにしていたので残念」との声が聞かれた。それでも「20年ぶりに友だちと会う良い機会になった」と、会場は大盛り上がりに。河合さんの元にも「覚えていますか」と多くの卒業生が訪れ、「国際結婚をしました」や、「子どもが生まれました」など、報告を受けたという。
今回の集まりを振り返り河合さんは、「藤塚小ではタイムカプセルに取り組んだ4年2組が最後のクラス担任だった。当時9、10歳だった子どもたちが29歳30歳となったが、少し話すだけで当時がよみがえってくる。みんなが元気に活躍していることを知り嬉しかった」と話した。
また、タイムカプセルに関し、「手紙がなくなったのは残念だったが、20年ぶりに教え子に会うという、このような機会が幸せなひとときを運んできてくれた」と、感激していた。
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