保土ケ谷区版 掲載号:2015年1月29日号 エリアトップへ

特別対談企画 「区とスポーツ」を考える 各団体が意見交換

スポーツ

掲載号:2015年1月29日号

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 今年3月に実施される「横浜マラソン2015」や、2020年開催が決まった「東京五輪」など、各種スポーツでの賑わいが予想される2015年。そこで本紙では、保土ケ谷区内でスポーツに携わる3つの団体と菅井忠彦区長との対談を企画。それぞれの思いや取り組みについて語ってもらった。

(聞き手/本紙・室野義之)

地域活性化に貢献

―まずは菅井区長から、地元におけるスポーツの魅力についてお聞かせ下さい。

菅井 今年は外川神社へ箱根駅伝の応援に行き、寒い中、若い選手が一生懸命走っている姿を見て、勇気をたくさんもらい、頑張ろうという気になりました。スポーツはやる人だけでなく、見る人も元気になります。昨年は各団体の活動や横浜FCの応援を通じて、スポーツが地域活性化に大いに貢献していることを肌で感じることができました

 ―スポーツに関連する各団体では、どういった活動をされているのでしょう。

吉田 保土ケ谷スポーツセンターでは、地域にスポーツを普及するための活動を行っています。区長がおっしゃったように、スポーツは見る人、やる人に勇気を与えるだけでなく、コミュニティー形成に一役買っています。また運動を通じて高齢者の高血圧などの症状改善や健康寿命の引き伸ばしなどの活動もしています。

小柴 保土ケ谷区体育協会では、スポーツを通じて、区民の健康増進、青少年の健全育成を30年間掲げ、実践してきました。競技を見ることから、体を動かすことが好きな青少年の育成を図りたいですね。リーダーだけでなく、サブリーダーを育成し、皆で成長して行けるような環境作りも働きかけてきました。

木村 保土ケ谷区スポーツ推進委員会には、少年少女球技大会、グラウンドゴルフ大会、かるがもファミリーマラソンの三大事業があります。こうした中、少年少女の球技大会には廃止となった種目もありますが、グラウンドゴルフ大会は障害者も参加できるもので、参加者数も右肩上がりの傾向にあります。

少子化の影響は?

 ―近年、少年野球チームの数も減っており、スポーツ分野における少子化の影響を感じるのですが…。

吉田 子どもは一般的に、幼稚園入園前から神経系が急速に発達するので、その時期に少しずつ危険なことやけがを体験することで、『調整力』を養っていく訳です。しかし、少子化の影響によって、親の目が子どもに行き届きやすくなった分、私はそのチャンスが失われているのではないか、とも感じています。

木村 私たちは少子化対策の一環として、先ほど申し上げた三大事業の参加対象年齢を小学1年生からにしています。また少年少女球技大会の中には、親子で一緒に参加できる種目もあり、今後も参加年齢をどんどん拡充したいと考えます。

小柴 子ども達へのスポーツ普及は確かに大切です。しかし、教える側には『指導中、子どもの安全を確保すべき』という最高裁判所の判例などが影響し、昔ほど気軽に場所や機会を提供しづらくなっている側面もある。そんな事実も見過ごしてはいけないと思います。

 ―皆さんは実際に、子どもの運動能力の低下を感じたことはありますか?

小柴 学校でのスポーツテストを見ると、投力、走力など年々落ちています。ほかにもボール遊びが禁止される公園があったり、外で遊ぶ環境が少なくなっているようにも感じます。

吉田 最近では、父親とのキャッチボールなどもめっきり減っているようで「ボールの投げ方を教えて欲しい」といった声が、地域や学校から寄せられることもあります。

 ―総じて今の子どもは、スポーツに触れる機会が減ってきているのでしょうか。

吉田 多忙を極めている今の子は、スポーツをやる子はやるし、やらない子は全くやらない。ハッキリ二極化しているといえますね。

木村 外で遊んでいた子が、テレビゲームなどのため中で遊ぶようになるのは、あまり好ましくありませんね。

 ―保土ケ谷区として、地元の子ども達に運動やスポーツを奨励するような妙案はありませんか?

菅井 昔の子ども達は、とにかく外に出て遊んでいました。今の子は、勉強も忙しい上、家で遊ぶ機会も多いので、わざわざ外に出たりしようとしないですよね。寂しいことだし、どうすれば機会を与えられるのか…。

吉田 体育などで無理やりやらされているようだと、人数は減っていきます。体を動かす楽しさや、スポーツを見て感動する体験などプラスの要因を、どれだけ与えられるかが私たちの課題だと思っています。

「ラジオ体操」を推進

 ―健康増進といった観点で、具体的に取り組んでいる施策などはありますか?

木村 『ラジオ体操』が最近見直されており、私たち推進委員も研修会に参加しています。そんな中、学校の先生でもラジオ体操ができない人がいました。

小柴 最近では、高齢者のラジオ体操が骨折や介護、転倒防止などに効果的だと言われています。全身運動なので、保土ケ谷区でも啓発していきたいですね。

菅井 ラジオ体操は年齢を問わずにできるもの。何か催し物のときなど、みんなで一緒にやるのも良いかもしれないですね。「よこはまウォーキングポイント」と並行して、保土ケ谷区としても健康づくりの具体的な施策として組み入れていきたいと思います。

 ―保土ケ谷区との協働で取り組んでいる事についてお聞かせ下さい。

小柴 体育協会では、理事会の際、区役所地域振興課の方にも出席していただき、お互いに意見交換などを行っています。

 吉田 保土ケ谷スポーツセンターでは、区福祉保健センターからの依頼を受け、介護予防体操などの派遣指導を行っています。また、横浜市体育協会には保土ケ谷区のみならず、各区に地域連携担当者が配置されており、区ごとに連携を図っています。

菅井 皆さん方には、これまで通り区の事業に参加していただくと共に、今後はイベント開催など何か一緒にやっていきたいですね。

「らしさ」を活用

 ―菅井区長は現職に就任してから約1年が経ちますが、保土ケ谷のスポーツについて何か感じたことはありましたか?

菅井 先ほど挙がったグラウンドゴルフは各所で大会が開催されており、私も参加しました。皆さん本当に楽しまれており、私も一緒に満喫させて頂きました。地域に根差してみんなでスポーツを一緒にやっている姿を見ると、良いなと思う。そういったところを見ても、保土ケ谷はスポーツが盛んな地域だと実感しています。

 ―そうした地域の特長や特性を、区政運営に活かせるでしょうか?

菅井 ええ。例えば保土ケ谷は坂が多いのはご存知の通りですが、我々が息を切らして上っている中、地域のご年配の方々は「若いころから買い物の荷物を持って歩いてますから、平気なんですよ」と、しっかりとした足取りでどんどん追い抜いて行ったりもします。今後は、そんな保土ケ谷らしい一面を活かし、区内に複数ある坂の頂上にスタンプ台を設けて『ウォーキング事業』として皆さんに巡ってもらうアイデアなども、面白いかもしれないですね。

協力体制、着々と

 ―最後に、各団体から保土ケ谷区に要望などがあればお願いします。

小柴 体育協会としては、各区民大会の開催を円滑にするため、参加を区からも呼び掛けて頂きたいです。

木村 公園を散歩する際、だいたいの道が舗装されてしまっています。スポーツ推進委員の立場からいえば、ウッドチップなどがあると、膝に優しいので、そういった道も欲しいですね。

吉田 スポーツセンターは公共施設であり、単なるフィットネスクラブではないことを改めて知って頂ければと思います。

 ―これらの要望を受け、区長、いかがでしょうか?

菅井 もちろん区だけではできないことも多々ありますが皆さんから、スポーツに対する熱い思いがヒシヒシと伝わって参りました。ぜひ今年も、各団体の方々と協力しながら、全力で取り組みを進めていきたいと思います。本日はありがとうございました。

約2時間にわたり、熱のこもった話し合いが行われた
約2時間にわたり、熱のこもった話し合いが行われた

田近淳 司法書士事務所

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