「新井中学校A・S・C・C」が、キャリア教育の充実発展に尽力したとして、文部科学大臣表彰を受賞した。小学6年生と中学1、2年生が合同で実施する職業体験講座の企画運営が評価された。
新井中学校A・S・C・C(Arai School-support Community Coordinator)は、学校と地域をつなぐ調整役として、当時のPTA役員らを中心に2007年度から活動を開始。2010年3月に特定非営利法人化をし、学校支援活動のほかスポーツイベントなども企画している。
今回受賞した「平成26年度キャリア教育優良教育委員会、学校及びPTA団体等文部科学大臣表彰」は、キャリア教育の充実発展に尽力し、顕著な功績が認められる学校や団体などに贈られるもの。A・S・C・Cのキャリア教育支援は、生徒が多くの人との出会えるように、職業体験講座の企画など団体の設立当初から関わりをもっている。さらに2013年度から「小学校とのつながりを作りたい」と、小6から中2までが合同で実施することになった。
小・中連携で規模が大きくなったことにより、用意する講座数も増えたが、メンバーが講師の交渉を担当するほか、会場準備、運営に至るまで、A・S・C・Cが小学校側のコーディネーターと連携を取りながら包括的に行っている。
新井中の星野武彦校長は、「教師の場合、講師を探す時間を作るのが難しい。職員の負担が軽減され、大変ありがたい」と話し、「6年生から継続的に実施することで、さまざまな職業を経験できるのは貴重。夢を持つきっかけを作っていきたい」と説明する。実際に校内の調査で、将来の夢や目標を持っている生徒が増加している。A・S・C・Cの高橋由美子さんは、「先生から教育的な視点でアドバイスをもらいながら、体験講座をより良いものにしていきたい。地域全体で応援できれば」と話している。
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