中学校長の見地を活かし、ミニバスケットボールの県大会でテレビ解説者を務めた 佐塚 久信さん 上菅田町勤務 60歳
子どもに無限の可能性を
○…全国大会へ歩を進めるためのミニバスケットボール神奈川県予選「チャレンジカップ」。その決勝戦のテレビ解説者を務めた。「自分の一言が選手のやる気につながる。今までの努力を評価しながら、次に繋げられる様、心がけました」と競技だけでなく、教育者としての情熱を見せる。
○…中学バスケットボールの指導者として全国大会3度出場の実績を買われ、ジュニアオリンピックや国体などに理事や委員長として運営に携わるなど、籠球界に足跡を残してきた。「頼まれたことを何でも引き受けてたら、いつの間にかいろいろなことをやっていたね」とニッコリ。
○…自身、高校まで競技経験があり、中学校教諭になると、いつしかバスケットボール部の顧問に。初めて臨んだ公式戦で市大会3位になると、勝利への喜びを味わった事で本格的に指導者を目指し始める。モットーは『どんなに忙しくても必ず活動場所に顔を出す事』。「名ばかりの顧問が嫌でね」と、その理由を説明する姿からは「子ども達に誠意を見せたい」という強い責任感も。また理科の教諭らしくポリシーは「可能性を見限らない」。常に選手と一緒にチームを土台から構築し、その長所を生かした戦法を模索してきた。結果を残し、全国大会出場が決まった時も、喜ぶよりもまずは感謝。「2位になってしまった人が一番悲しい。敗者にも敬意を表し、気遣いができるようになって欲しかった」。名将の思考回路が、ふと垣間見えた。
○…「フラットな状態でスポーツを見てみたい」という思いから一旦、バスケットボールの世界から身を引くも、2年前に県協会のご意見番とも言える監事として現場復帰。現在は上菅田中学校の校長先生という忙しい立場の中、妻や孫たちなど、家族一同でのドライブが息抜きに。「夜8時から広島へ向かったり。弾丸ツアーですよ」。還暦を迎えてもなお、情熱に満ちた表情をみせてくれた。
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