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保土ケ谷区版 公開:2015年8月6日 エリアトップへ

発達障がい者を支援する「発達らいふ」の代表を務める 上田 知子さん 桜ヶ丘在住 36歳

公開:2015年8月6日

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 ○…発達障がい者の生活と就労の支援を目的に活動している市民団体「発達らいふ」。勉強会のほか、西谷に畑を借り、自然農法で野菜を育てるなど活動は多岐にわたる。「福祉を前面に出すとボランティアする側とされる側という関係になってしまう。それよりも地域の人と触れ合いながら楽しくやるのが一番」と笑顔で話す。畑に携わるメンバーも、今は発達障がい者よりも地域住民が多いほど。

 ○…「カフェ畑」という名の畑にしたのは、いずれそこでカフェを開きたいとの思いから。イベントスペースを設け、カフェや農業関連の講座、就農支援など企画する予定。「技術やコミュニケーション能力など、就労に必要なことを学ぶ場にしたい。食べていくスキルを身に着けることができれば」と意気込む。

 ○…小中高と多くの友だちに囲まれ、成績は優秀。お茶の水女子大の大学院卒業後、税関に勤めた。しかし社会人としての生活は、「しんどい」と思うことが多かった。「この症状はなんだろう」と調べたところ、軽度の発達障がいだと気付き病院を受診した。その後、レストラン、マッサージ店、福祉施設など興味のある分野で働いた。「週5日働けないこと、長く続かないのが発達障がいの特徴なんです。だけどこれが今の活動に繋がっているから」と振り返る。区が主催するはぐぐみ塾にも参加。「パワフルな人に出会えるのが嬉しい」と目が輝く。

 ○…9月には発達障がい者や支援者を対象としたコミュニケーションを学ぶ講座も企画。予算はインターネットで協力者を募るクラウドファンディングで集めた。「自分が得た知識はシェアしていきたい」と当事者だからこその言葉が響く。畑も講座も、協力者がたくさん。「人の特技を見つけるのが得意。今は”ひき”が強くて、絶好のタイミングで必要な人に出会えている」と笑う。夢は、発達障がい者がいきいき働ける活動をすること。

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