認知症を理解し、できる範囲で患者やその家族を支援する「認知症サポーター」の養成が全国的に進んでいる。保土ケ谷区内でも2012年度から5年間で1万人のサポーターを養成することを目標に事業がスタート。計画よりも早い昨年度末にはこの目標値を突破し、認知症を見守る地域の目が着実に育ちつつある。
厚生労働省の調査報告によると65歳以上になると10人に1人、85歳以上になると4人に1人の割合で症状が現れるとされる「認知症」は、超高齢化社会を迎える日本にとって最重要課題のひとつだ。
この問題を地域で共有しようというと、厚労省は05年度から10カ年計画で「認知症サポーター」の養成を進めている。保土ケ谷区では3年半前からサポーターの養成を開始した。
区役所や地域包括支援センターからキャラバンメイトと呼ばれる講師が派遣され、認知症の原因や症状など基礎知識や、認知症患者への接し方などをレクチャー。講座を修了するとサポーターに認定される仕組みで、その証として手首にはめる「オレンジリング」が贈られる。
1万1266人がリング保有者
養成講座開始から3年半、区内で開かれた講座は700回を超え、8月末時点で1万1266人がリングを手にした。区高齢・障害支援課によると「市内他区に比べても高い数字」だといい、「オレンジの輪」が着実に広がりを見せている状況だ。
同課の保下真由美係長は「地域内に多くの見守る目が育ってきている。サポーターの認知度も高まっており、講座の要請も増えている。当初目標には到達したが、今後もサポーターを増やしていきたい」と話す。サポータ養成講座の申込みや認知症に関する相談は区高齢・障害支援課【電話】045・334・6328へ。
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