保土ケ谷産のジャガイモを使った地場焼酎「四百年の夢(おもい)」の販売開始を前に10月15日、区内のレストランで出来上がったばかりの新酒を味わう試飲会が開かれ、関係者ら約50人が今年の出来を確認した。
長年「ほどじゃが焼酎」という名で親しまれてきた地場焼酎は今年、製造開始10年を迎えることから、名称やラベルデザインを公募し一新した。新たな名は「四百年の夢」。区内に暮らす軽部紘一さんが「保土ケ谷に宿場が誕生して約400年。これまでの400年の思いと、これから先の400年への夢に思いを馳せながら保土ケ谷産の焼酎を味わってほしい」という思いを込めた名称で、ラベルデザインも同氏が手掛けた。
保土ケ谷の地場焼酎にとって第二章となる「四百年の夢」の製造は鹿児島県内の醸造元・山元酒造(株)が手掛けた。7月に川島町で栽培されたジャガイモ1800kgが陸路で運び込まれ、同県内でも名が知れた杜氏が仕込み作業を担当。9月末に新酒が仕上がった。
リニューアル後、初披露となったこの日の試飲会では関係者50人が完成したばかりの地場の味を堪能。10年前の製造開始当初からこの取り組みに関わっている元保土ケ谷区長で「ほどじゃが焼酎の会」の会長を務める金子宣治さんは「今年の焼酎はとてもまろやか、深みがありバランスがとても良い。上々の出来で、幅広い年代の方々に楽しんでもらえるのでは」と話した。
誕生秘話も
試飲会に先立ち、保土ケ谷公会堂では10周年を記念した祝賀会が開催された。金子会長は自身が区長に就任した後に、ジャガイモが保土ケ谷の名産品だったことを知り、「文献だけでなく何か商品を生み出すことで、その歴史を多くの区民に知ってもらえればと思い立った」と焼酎の誕生秘話を披露。
「苦労もあったが10回目の出荷を迎えることができた。区民の皆さまのお力添えがあって出来上がっている焼酎を、今回のリニューアルを機に保土ケ谷以外の人にも楽しんでいただきたい」と関係者らを前に挨拶した。
売上の一部を青少年育成に
「四百年の夢」は720ミリリットル(1550円)と300ミリリットル(980円)瓶の2種類が用意され、17日に催された区民まつりで販売。その後、「横浜小売酒販組合保土ケ谷支所」に加盟する酒販店や相鉄ローゼンで取扱いがスタートしている。
今年も例年同様に売り上げの一部は、区内の小・中学校のスポーツや文化活動など青少年育成事業に寄付されるという。問合せは久保田酒店【電話】045・381・0858へ。
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