今年創立70周年を迎えた保土ケ谷中学校(増田昌浩校長)で23日、演台の寄贈式が行われた。演台は同校同窓会(西田直会長)が70周年記念事業実行委員会(有澤文紀委員長)=人物風土記で紹介=を通し学校に贈った。
昨年度までに2万8931人が卒業している同校は1947年に新制横浜市立中学校43校のひとつとして、県立横浜第2中学校(現神奈川県立翠嵐高校)の校舎の一部を仮校舎として借用し開校。50周年時の記念誌には「終戦直後の時代で校舎には窓枠もなく、教科書はもちろん、机、椅子、一片の紙、一本の白墨すらなくて、特に校舎は雨の日には雨漏りが激しく、傘をさして授業が行われる有様でした」と記されている。
演台を寄贈した同校同窓会は61年前に発足。生徒が卒業時に納める同窓会費などを積み立て、10年おきに寄付などを行っている。
今回は「70周年の節目を祝い、形に残るものを」と老朽化し角が破損していた演台を新調し、「70周年記念事業実行委員会」を通じて学校に贈った。
この日の寄贈式で、自身も56年前に同校を巣立った西田会長は「当時は演台や体育館もなく、グラウンドで卒業式を行った思い出がある。これからできるだけ長く使っていただければ」と感慨深げに話し、増田校長は「校章が入った演台は我が校の象徴。卒業生の皆さまの思いが詰まったこの演台を長く使い、生徒たちには我が校の誇りを持ってもらいたい」と話し、「地域あっての学校。今あることに感謝し、次の10年につながるよう考えていきたい」と感謝を述べた。
同校では昨年度から、70周年記念事業として体育館の改修工事やグラウンドの拡張工事が行われている。また、来年2月には記念式典・祝賀会が予定されている。
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