法泉在住の落合早苗さん(64)を中心としたグループが、熊本地震の被災地に今年のカレンダーを届ける支援活動を行っている。区内での提供受付は8月末まで。
東日本大震災を機にそれまで務めてきた横浜市内の小学校校長職を辞し、その退職金で石巻市内の空き店舗を改装しボランティアサロンを開設した落合さんは、訪れた石巻の仮設住宅で熊本を心配する住民の声を耳にし、東北と熊本、2つの被災地を結ぶことができないかと思案した。
「他人を思いやり、人の役に立つことは、生きるための目的や誇りになる。石巻の人々にとっても復興への一歩となれば」。そう考え「家にある物でできる支援」を模索していた。
チラシで自作暦
熊本地震後は毎月2週間ほど2つの被災地を訪れ、支援活動を行っている落合さんは、熊本の仮設住宅でチラシの裏に升目と日付を書き、通院日を記す住民の姿を目にした。
「カレンダーにこれからの時を刻んでほしい」。7月から石巻市内で使われていないカレンダーの提供を呼びかけると、半月の間に1千部を超える暦が寄せられた。中には未開封の状態で大切に保管されていた震災前の石巻の風景を描いたものもあったという。
この時、集まったカレンダーは震度7を記録し大きな被害が出た益城町の仮設住宅で暮らす人々の元へ届けられた。
その後、支援の輪を保土ケ谷区内でも広げようと、7月からは星川の市民活動センターアワーズに募集箱を設置。7月末までに300を超えるカレンダーが集まり、8月1日には落合さんらが仮設住宅を回り配ったほか、自由に持ち帰りできるよう熊本市内の公共施設などに配架する準備も進めているという。
アワーズでの募集は8月末までの予定で、落合さんは「誰かのために思う気持ちが心に消えない思い出となる。家に余っているカレンダーがあればぜひご協力いただければ」と話している。郵送で提供する場合は〒240-0032保土ケ谷区法泉1の7の1「ジョイナス アイトピア 横浜事務局 落合早苗」宛に送付する。問合せは落合さん【携帯電話】080・5378・7907へ。
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