保土ケ谷区老人クラブ連合会の会長を務める 松野 忍さん 上菅田町在住 80歳
信念貫き走り続ける
○…健康・友愛・奉仕を三本柱に創立から53年目を迎える保土ケ谷区老人クラブ連合会。区内130以上の老人クラブ、8千人以上が集う連合会の先頭に立ち、運営に奔走する。理事や副会長を経て会長に就任。10年に渡り連合会を支えてきた。「仲間たちと共にクラブの活性化を図り、担い手発掘に向けて魅力を発信していきたい」。はつらつとした語り口と丁寧な物腰が印象的だ。
○…60歳の時に地域の老人クラブ「睦会」に入会。10年前から会長を務め、公園愛護会の立ち上げも行った。連合会会長としても地域の居場所・たまり場づくりとしてサロン活動に尽力。アンケート集計や見学会を行い、「各サロンで情報共有しながら、第三者から得た印象を活かし、工夫していきたい」。現在、区内のサロンマップの製作も進め、広報にも力を注いでいる。
○…上菅田町の農家で生まれ育つ。幼少期から好奇心旺盛で野球やバレー、コーラスにも挑戦した。父も老人クラブの三役を務め、地域に慕われる存在だった。今も忘れられないのは、農作業中に手を休めた父が一人でなにかしゃべる姿。「演説の練習をしていたんですよ。だから話し上手なんだと納得した」と微笑む。自身も時間を惜しまず、サロンやラジオ体操、民謡など様々な活動に参加。クラブを機に習い始めた民謡は毎年大会に出場している。70歳から独学で始めたパソコンで作成した毎月のスケジュール表は予定でびっしり。「クラブに行くことが息抜きかな」と笑い飛ばす。
○…移動先へ着替えを届けるなど多忙な夫を支える妻に対し、「かみさんの協力はありがたい」とはにかむ。「やるからには健康第一で走り続けたい。三日坊主は嫌いなので」。たばこも60歳で禁煙宣言するときっぱりやめた。「何でも宣言した以上、守らなければ男がすたる」と笑うも瞳は真剣そのもの。「地域の高齢者の皆さんにとって生きがいとなる活動にしていきたい」
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