岩間市民プラザ1階にある障害福祉サービス事業所「偕恵いわまワークス」の利用者が描いた絵画作品を挿絵に使った2017年のカレンダーが完成し11月から販売されている。
同所では「知的障害者の持つ個性的な才能を伸ばそう」と通常作業とは別に、絵を描くワークショップを行っている。この絵をより多くの人に見てもらう機会になればと4年前からカレンダーの制作を開始。これまでも富士山や生き物など、その年ごとにテーマを設定し利用者の隠れた才能を世に送り出してきた。
「模写」をテーマにした今年は春先から夏にかけて8回のワークショップが開かれ、32人が参加。職員が選んだ名画や写真をモチーフに描かれた136枚の力作の中から、プロのデザイナーが「カレンダーとしての商品価値がある作品」12作品を選定した。
カレンダーは600部制作され、1部1千円で販売されている。収益金は施設の運営費の一部に充てられる予定で関係者は「それぞれの作品に人生の経験値が感じられる。障害者と健常者が物を通じてつながるステップと考えている。一人でも多くの人に手に取っていただき、見てもらえれば」と話している。
あすから原画展
カレンダーに掲載されている原画作品を含むワークショップ参加者32人の作品およそ40点を展示する「原画展」が12月2日(金)から15日(木)まで同プラザ3階のギャラリーで開かれる。入場料は無料。
カレンダーに関する問合せは偕恵いわまワークス【電話】045・336・0928・原画展に関する問合せは岩間市民プラザ【電話】045・337・0011へ。
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