県立保土ケ谷公園内のギャラリーではさみ切り絵展を開催している 長島 裕史さん 川島町在住 39歳
「夢は自分で叶える」
○…はさみ切り絵アーティスト「ナガシマ☆ヒロフミ」として保土ケ谷公園内で作品展を開催しているほか、これまでラジオやテレビ番組にも出演。取材時も「作りましょうか」と鞄からはさみを取り出すと、会話に合わせ色画用紙をリズミカルに切る。わずか数十秒後、手渡された紙を広げると可愛らしい猫の顔が鮮やかに浮かび上がった。「人がほっこりとにこやかになる作品を作っていきたい」
○…中学2年生の時、芸術鑑賞の授業で切り絵落語家に猿を切ってもらった。「広げるまでのワクワク感と広げた後の驚き」に惹き込まれた。独学で切り始め、猿や飼い猫、あらゆるものを観察し切り絵作品にした。いまやその数は400点以上。誰もが気軽にできることを証明するため、使うのは100円ショップのはさみと決めている。
○…区内出身。父の夢でもあった「自衛官」を目指すも届かず、郵便局に就職。一度は諦めたが、「やっぱり夢は自分で叶えたい」。働きながら3年ほど勉強を重ね、24歳で入隊した。災害派遣の準備を行う中、障がい者の救助方法を考えるようになり、休日は福祉学校に通い、ホームヘルパーの資格を取得。27歳から介護の道へ。特別養護老人ホームで出会った足が曲がらなくなる尖足の原因を辿り、介護老人保健施設、リハビリ施設で知識を深め、さらに障がい者福祉施設の指導員、精神科病院にも勤め自分や人との向き合い方を学んだ。「若いうちに勉強しておきたい」と、取得した資格は100を超える。
○…「人のためになにかし続けたい」。妻の妊娠を機に乳幼児と障がい者について深く学ぼうと昨春から放送大学へ。今回のギャラリーの入り口には「あ」「っ」「タ」を繋げた「夢」の一字が飾られ、様々な官業への受験案内などが並べられている。「皆忘れたり諦めているだけで、誰しも夢があったはず。もし叶えていない夢があるなら、諦めずに近づき叶えてほしい」
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