保土ケ谷消防団(杉山哲昭団長)にこのほど4人が入団し、定員に対する充足率が今年2月1日時点で100%を初めて達成した。団員は400人となり、2月5日には辞令交付式が行われた。
保土ケ谷消防署によると、昨年4月1日時点では団員定数に対し、37人不足している状態だったという。横浜市が設けた消防団員70歳定年制により、高齢化に伴い定年退団する団員も年々増加。若年層人口の減少や被雇用者(サラリーマン)が占める割合増加などの就業構造の変化により「団員確保が難しく、充足率100%に届かなかった」という。
多様な募集活動
保土ケ谷消防署と保土ケ谷消防団は、昨年12月に100%達成を目標に掲げ、年間を通して積極的に勧誘活動を継続してきた。消防団の広報委員会が中心となり、区民まつりをはじめとした区内のイベントで消防団の紹介ブース設置のほか、戸別訪問も行うなど積極的に団員募集活動を展開。
幅広い世代から関心を集めるため寸劇やグッズ配布を通じ、防災知識の習得や応急手当指導員や防火管理者の資格取得など入団のメリットを詳しく説明した。昨年4月から今年2月1日時点で52人(男性39人、女性13人)が入団し、横浜市内では6番目となる充足率100%を達成した。
横浜市資源循環局保土ケ谷工場で行われた辞令交付式では、今年度入団した52人を代表し、女性新入団員が杉山団長から辞令を受け取った。出初式を機に入団を決意したという女性新入団員は、「東日本大震災を体験し、自分にできることを探していた。入団をきっかけに地域防災に取り組んでいきたい」と話した。
充足率100%を達成したことにより、台風や風水害、震災などの大規模災害時や災害多発時における地域防災力の向上が期待できるという。
杉山団長は「今後も定年や転職による退団者は出る。研修と訓練の質を高め、充足率100%を維持できるよう団員確保に努めていきたい」と話している。
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