川島町を拠点とするサッカーJ2「横浜FC」がシーズン開幕を間近に控えた2月18日、パシフィコ横浜アネックスホール(西区)で、キックオフセレモニーを開き、駆け付けたサポーターを前に選手、スタッフが2006年シーズン以来となる「悲願達成」を誓った。
昨シーズン、前半戦こそ勝ち点を伸ばせずに苦戦したものの後半戦に盛り返し、8位でシーズンを終えた同チーム。昨シーズン途中に監督に就き、チームを立て直した中田仁司氏が今シーズンも引き続きチームの指揮を執る。中田氏はこの日、「優勝しJ1昇格」と今シーズンの目標を示した上で「それだけではない、J1で戦い続ける常勝軍団となることを見据え、攻撃的なサッカーで挑む」と会場を埋め尽くした約350人のサポーターを前に宣言。「サポーターの皆さんも、一喜一憂せずシーズンを一緒に戦ってもらいたい。最後に一緒に笑いましょう」と11月中旬まで続く長丁場での共闘を呼び掛けた。
強い気持ち
1998年に横浜フリューゲルスが消滅し99年に横浜FCが誕生した当時からチームに携わる奥寺康彦会長はこの日、チームの生い立ちを秘話を交えながら披露した。
当時、チームは立ち上がったものの所属選手はなく、奥寺会長らが電話で呼びかけ15人の所属選手を確保したことで、協会にチームとして認められた。下部リーグからスタートしたが、拠点がなく土のグラウンドを転々としながら練習を続け、ステップアップしてきた歴史などを紹介。
その上で06年にJ2を制した当時のチームを懐古し「成し遂げるんだという強い気持ちがなければ目標は達成できない」と選手を鼓舞。「多くの選手は『J2はもういい』という気持ちであると信じている。サポーターも同じ気持ちで戦ってもらいたい」と話した。
新チームの主将に就いた佐藤謙介選手は「自覚と覚悟を持ってプレーで引っ張っていく。ここまでいい準備ができているので、優勝に向けて開幕戦から期待してもらいたい」と挨拶。また、4人体制の副将の一人・三浦知良選手は「J1昇格という大きな目標を立てたが、簡単なことではない。06年の時も『J1昇格』という目標を立てシーズンに入ったが、選手も最初は自分たちを信じることができなかった。しかしシーズンを通してチームは成長し、目標にまっすぐに向かえるようになった。その時、チームメイトやサポーターの力が大きかった。みんなで覚悟を持って今シーズン戦っていきたい」と話した。
生え抜き選手
この日は新入団選手も紹介された。小学4年生の頃から横浜FCの下部組織で育ち、ユースチームから昇格した山本凌太郎選手は「横浜FC歴は10年目。小さいころから目標としていたピッチに1試合でも早く立てるよう、頑張っていきたい」と抱負を語った。
26日午後2時
J1昇格を目指すチームは宮崎県内で3週間のキャンプを敢行。常勝軍団・鹿島アントラーズに勝利するなど、シーズン開幕へ向けた準備は順調のようだ。
シーズン開幕戦は26日(日)、ホームニッパツ三ツ沢球技場に松本山雅FCを迎える。午後2時キックオフ。
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