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ヘルプマーク導入へ(中) 見えない障害を”見える化”

社会

掲載号:2017年3月9日号

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多機能トイレの表示
多機能トイレの表示

 病気や外見からは分かりにくい障害がある人などが、周囲に援助や配慮の必要を伝える「ヘルプマーク」。神奈川県も今年3月末までに導入を予定している。外見からは分かりにくいハンディの一つである「オストメイト(人工肛門・膀胱がある人)」らからなる団体、「横浜オストミー協会」会長の山田初男さんはマークの導入に期待感を抱く。

内部障害認知のきっかけに

 オストメイトが実際にどのようなハンディを持ちながら日常生活を送っているのかについて、知識のない人も多い。そのため山田さんによると、日々の中でオストメイトに対する、周囲の理解が得られない場面があるという。中でも多いのは、多目的トイレの利用時に言われる「健康な人は使わないでください」という指摘。オストメイトは排泄物を一度袋で受け止め、それを専用トイレに流す必要がある。専用トイレは、多目的トイレ内に設置されていることが多い。慣れない人は10分以上かかり、袋から内容物が漏れた時などはさらに時間を要する。「ほかの利用者を待たせてしまい冷たい目を向けられることや、言い争いになるケースもあると聞いている」。ヘルプマークの提示は、そのような誤解やトラブルを防ぐ効果も期待できる。

 横浜市障害者連合会の副理事長でもある山田さんは「障害者には、それぞれの症状や事情がある」と話し、「『ヘルプマークを配ったからそれで良し』としてほしくない」と訴える。大切なのは、さまざまな障害を抱える人が社会で共生していることを周囲が認識することだ。「赤くて見やすいこのマークが、『目に見えない障害』が広く知られるきっかけになれば」    (続く)

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