仏向地区社会福祉協議会(内田和子会長)が3月11日、仏向地域ケアプラザで催されたフェスタの中で、生活困窮者を支援するため家庭で余っている食品の寄付を募る「フードドライブ」を行った。
家庭で余っている食品を寄付してもらい、生活困窮者に提供するこの取り組みを仏向地区社協では、昨秋から区内の地区社協に先駆け開始。今回が3回目の実施となる。
この日は、4人の提供者がインスタントラーメンや缶詰などの食品16個を寄付。集まった食品は、区社協が保管し、区役所から依頼された区内の生活困窮者のほか、生活保護の認定を受けるまでの期間など、食べ物に緊急的に困り、区社協へ相談に訪れた人たちにも世帯数や生活状況を聞き取り配分する。
「手探りの中で始めた」という初回は社協の散策イベント内で実施したが、集まった物品の多くはガスや電気が必要となる米やすぐに活用できない調味料だった。これを受け、生活困窮者の立場に立ち、インスタントやレトルト、災害備蓄品など調理の必要がないもの、常温で保管できるものなど条件を限定し2月に実施した回では11人から44個の寄付が寄せられた。
区社協・食支援担当の田島有美さんによると、食べ物に困り、区社協へ相談に訪れるケースは月に3、4件ほどあるという。田島さんは「ニーズが多いことに驚いている。相談に来ないだけで潜在的に食に困っている人はもっといるはず。これまでの取り組みを発信し、他の地区でもやっていただけるよう推進していきたい」と話している。
この日、インスタントラーメンとかつお節を寄付した女性は「小学生の子どもを育てている身として、食べ物に困る子どもたちに一食でも食べて心豊かに育ってほしい。食べることで明日への活力につながれば」と話した。
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