瀬戸ヶ谷町に暮らす横溝高一さん(66)が3月10日、自宅マンションから11年間、ねらい続けた富士山山頂に夕日が重なる自然現象「ダイヤモンド富士」の撮影に成功した。
高校生の頃には山岳写真家に憧れを抱き、大学では光工学を専攻。社会人になってからも、カメラは趣味として続けてきた。20年前に富士山が望める瀬戸ヶ谷町のマンションに移り住むと「いつかはダイヤモンド富士を」考えるように。退職し夕方に自宅にいることができるようになった11年前から、3月初旬と10月初旬の夕刻はマンションの最上階に上りカメラを構え続けた。しかし、これまで山頂に沈む夕日の輝きをカメラに収めることはできていなかった。
「雲かからないで」
この日、午後5時半前、マンションの最上階には富士山にカメラを向ける横溝さんの姿。夕日が山頂に沈んで来る中、「頼む、雲がかからないで」と願うような思いで30秒ほどシャッターを切った。11年間追い続けた「自宅からのダイヤモンド富士」の撮影に成功した瞬間だった。
「天候や用事などで、なかなか撮るチャンスがなかった。今回も雲がないともっと良かったが、念願の陽が山頂に沈む瞬間が撮れて良かった」と話していた。
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