笹山小学校内にある「ささやま丘の上ミュージアム」(小島秀夫館長)の関係者が、1年前から手掛けていた70年前の上菅田地区を再現したジオラマが、このほど完成した。
ミュージアム内には大正期から昭和初期にかけて同地区で使われていた農機具や民具など約150点が展示されている。この時代の上菅田村(当時)の景色を再現しようプロジェクトは1年前に始動した。
陣頭指揮を執った小島館長は上菅田の丘陵も忠実に再現しようと高度計を手に地域内を歩き、旧跡など地域の魅力を再確認。メンバーも地域に古くから暮らす住民から当時の様子を聞き取る調査を行った。
集めた情報をもとに発砲質ロールと紙粘土で街並みを成形し100円ショップの樹脂性の装飾品やスポンジを使い山間部を表現。地区内を流れる河川の流域にあった約60軒の民家は聞き取り調査に基づき「出来るだけ忠実に」配置した。
ジオラマにはボタンを押すと地域内の見どころが画像と音声で紹介される仕組みが搭載。かつて大手電機メーカーに技術者として勤務した大田正美さん(76)が手掛けたこの機器などメンバーの知識と技術を結集し、昭和20年ごろの上菅田村の街並みを再現した。
小島館長は「上菅田の魅力を多くの方に知っていただくきっかけになれば」と話している。完成したジオラマはミュージアムの開館日(第2・4土曜・日曜日)に観覧することができる。
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