保土ケ谷区版 掲載号:2017年12月14日号
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20年以上にわたり認知症予防の「ミュージック脳トレ講座」を指導している 福原 礼子さん 西久保町在住 73歳

困難を乗り越えて

 ○…「右脳を使って歌うだけではだめ。左脳も使って手でリズムを取ることで前頭葉が活発化してそれが予防につながるの」。笑顔で何度も歌いながらテーブルの上で手でリズムを取ることを実演し、認知症予の大切さを国内外問わず教えてきた。

 ○…音楽との出会いは小学生の時。ピアノ教室に通いはじめ、大学まで習い続けてきた。大学では「才能がある人がいたので」と毎日8時間練習し続けてきた。しかし、先生から「ピアノの教育者になりなさい」と説かれ、卒業後すぐに大学の講師となった。その後、時代に合わせて子どもにリズム感や運動機能を遊びの要素を取り入れながら身につける指導法を学び、夫の転勤に合わせて国内外で音楽教室を開催し指導してきた。

 ○…そんな中、悲劇が起きたのは95年。長女がO─157で亡くなった。「この時は本当に精神的にひどく落ち込んで何も手をつけることができなかった」と話し、長女のために祈る日々を送り続けていた。落ち込んだ日々の中、救われる出来事があったのは2年後のこと。「死ぬ前にこれまで学んできたことを教えられたら」とボランティアで高齢者向けの音楽教室を開催し、受講生から「今度いつやってくれるの」「また授業を受けたい」という言葉を受け「待ってくれている人がいるんだ」と気づき、新たな生きがいを持つようになり、その後も高齢者向けにミュージック脳トレやキーボード合奏会を開催、「皆に救われた」と振り返る。

 ○…「認知症予防のための体操は行われているけど、音楽を通しての認知症予防はまだこれから」と話す。それでも海外在住時に日本各地から来た高齢者向けに行った「認知症予防ミュージック脳トレ」は受講生がそれぞれ帰国後に自ら企画して施設で普及しているという。一人でも認知症にならぬよう、歌とリズムで今日も楽しく指導する姿には笑顔があった。

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