準優勝に輝いた「琴ＳＯＵＮＤ♪」のメンバー
県立商工高校（高尾成弘校長）の生徒６人が考案したカップル向けのホテル宿泊プランが、高校生を対象としたＥＣビジネス（電子商取引）の実践教育を行う「楽天ＩＴ学校」のプレゼン大会「楽天ＩＴ学校甲子園２０１７」のトラベル部門で準優勝した。
同校総合ビジネス科では電子商取引を学ぶ３年生の授業で楽天（株）が社会貢献活動の一環として進めている「楽天ＩＴ学校」を通じ、ネット販売やマーケティング、商品開発などを実践的に学んでいる。秋からの商品販売を見据え春先から始まった授業では同社社員がインターネット上で商品を販売する上での基礎知識などを指導。その後、７つの班が協力を受けた「新横浜プリンスホテル」の宿泊プランをそれぞれ立案した。
女子会やファミリー向けなどをテーマとした宿泊プランを各班が趣向を凝らし生み出す中、校内選考会を経て全国から55校が出場したプレゼン大会への出場権を手にしたのは「琴ＳＯＵＮＤ♪」（市川美香さん・木下理奈さん・小山愛未さん・手塚由夏さん・内山優菜さん・上田琴音さん）が提案したプランだった。
ターゲットは記念日のカップル
同チームはターゲットを「記念日を祝うカップル」に定めた１泊２日の宿泊プランを考案。付き合い始めて１周年を迎えた彼女に対し「サプライズを提供したい」という男性の要望を叶えようと、ベッドや浴槽にバラの花びらを敷き詰め、有名化粧品会社のアメニティや館内施設の利用券などの特典を付け、２人の愛が深まる仕組みをプランに取り入れた。
大会当日は同社社員や審査員ら約５００人の来場者の前で練り込んできたカップル向け宿泊プランを発表。その結果「女子高生目線ならではのアイディアが盛り込まれている」ことなどが高い評価を受け準優勝に選ばれた。
メンバーの小山さんは「冬休みを返上して提案プランを修正し直前まで何度もプレゼンの練習を繰り返してきた」などと苦労を話し、上田さんは「人に対し分かりやすく伝えることを心がけた。今後提案するときに役立てたい」と話した。
売上は78万円
７つの班が春先から考え抜いた宿泊プランは昨年11月上旬から今年１月下旬まで実際にインターネットサイト上で販売され、21室が利用され78万４５００円を売り上げた。
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