世界緑茶コンテストで金賞に輝いた 堀井 恒雄さん 天王町在勤 59歳
世界から好かれる日本茶を
○…「娘から勧められてやってみるかと思って、応募したけど、受賞した時はびっくりだった。でも喜びも大きかったね」。茶葉の品質だけでなく、パッケージデザインやコストパフォーマンス等、総合的な商品性で競う「世界緑茶コンテスト」で日本だけでなく、中国、韓国、トルコから出品された69点の中から金賞に輝き、テレビ番組でも紹介された。「世界から日本のお茶が認められるようになってくれれば」と意気込みを話す。
○…京都の生まれ。実家は明治からお茶を栽培する農家で幼少の頃から玉露や煎茶を当たり前のように飲み、体に染み込ませてきた。「体を動かすのが好きで」と小学校まで柔道、中学ではクラスメートに誘われて野球部に入部。入部後間もなく肩の強さを買われ、投手に転向。ノーヒットノーランを達成するなど才能を開花させると高校や大学でも投手として活躍し、1980年に大洋(現:DeNA)からドラフト指名され、プロ野球選手に。「負けず嫌いな性格だったからそれを継続してきた結果かな」と振り返る。
○…現役引退後、国内や海外でコーチを務めただけでなく、スカウトとして全国を飛び回り、選手を発掘するなど長い間、野球界に携わってきた。ある時、海外で飲んだ日本茶のまずさに驚いたという。「世界の日本茶に対するイメージをどうにか変えないといけない」と感じた。
○…5年ほど前に天王町に宇治茶の販売店「又兵衛」を開店。海外向けに出しているサイトでリピーターが増えてきているという。「今、日本茶が世界的なブームとなりつつある。世界の人々が日本のお茶に対するイメージを見直してくれるといいね」と話す表情の中に、日本茶への思いがひしひしと伝わってきた。
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