地域特性を生かし市民自らが提案・整備する横浜市の「ヨコハマ市民まち普請事業」として上星川商店会内に新築されたビルの屋上に整備が進められていた憩いの場が完成し、このほどオープニングセレモニーが開かれた。4月中旬から供用開始となる。
帷子川に架かる両郡橋脇に新築されたビルの屋上に誕生した地域の憩いの場「上星川の『ひと』『まち』『こと』のふれあい広場」は上星川地区の活性化を進める有志団体「FM上星川」(天野進一代表)が中心となり整備を進めてきた。
同団体は商店会を活性化させようと2016年2月に独自に住民調査を実施し、住民ニーズの高かったパン屋の誘致に成功。この調査過程で地域内にコミュニティ形成の場がなく、その整備に対する住民の期待が高いことに着眼した。
商店会は小規模でありコミュニティスペースを確保することが難しいことから、メンバーはデッドスペースになりやすいビルの屋上を活用し地域住民の憩いの場を生み出そうと思案。誘致したパン屋がテナントとして入る新設ビルの屋上に近隣住民らが憩える場所を作るプロジェクトを始動した。
500万円の補助
この提案が「まち普請事業」の認定を受け500万円の助成金を使い整備された憩いの場は45平方メートルほどの屋上スペースにデッキやステージを整備。コミュニティスペースと同時にアンケート調査時に要望が多かった「発表の場として舞台がほしい」というニーズも汲み取った。
4月中旬から供用開始
2月に地域住民らと共にワークショップ形式でウッドデッキを組み上げ完成したスペースはパン屋のオープンに合わせ4月中旬に地域住民に開放される予定だという。
3月20日に行われたオープニングセレモニーで天野代表は「何とか新たなスタートを切ることができた。ゴールではなく、新たな気持ちを持って住んでいるまちを住民が好きになってくれれば。今後、このスペースで様々な企画も催していきたい」と話した。
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