神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
保土ケ谷区版 公開:2018年8月30日 エリアトップへ

認知症支援チーム 全区への設置完了へ 早期対応で重症化防ぐ

社会

公開:2018年8月30日

  • LINE
  • hatena

 認知症の人を早期に診断し、適切な治療や介護が受けられるようにすることを目的に横浜市が2015年度から進めてきた「認知症初期集中支援チーム」の設置が9月1日に市内全区で完了する。

 認知症は兆候があっても「加齢のため」と思い込むなどして、受診が遅れるケースがある。重症者を増やさないため、政府は2013年度に高齢者に積極的に関わり、早期の対応につなげる支援チームを設ける方針を打ち出した。これを受け横浜市では基本的に各区内の医療機関に委託する形で15年度から段階的に設置を進めてきた。

 支援チームは医師や保健師、看護師らで構成。区や地域包括支援センターと連携しながら認知症の疑いのある人の自宅を訪問し、医療機関の受診や介護サービスの利用支援、状態に応じた助言などを行っている。

 認知症は家族の理解不足や本人の拒否が強いケースも多く、受診に至る頃には症状が進行している場合もあるため、支援チームの設置はこういった「出遅れ」を防ぐことにつながる。

昨年度実績171人

 市健康福祉局高齢在宅支援課によると8区でチームが稼働した16年度は75人、設置区数が16区に拡大した昨年度は171人を支援した実績を残している。同課では「医療機関のスタッフが訪問することで的確なアドバイスができると同時に医師からの進言で家族や本人も受診に前向きになるケースも多い」と支援チームの導入効果を話す。

 また「チームの稼働が始まったばかりなのでまだまだ実績は少ないが、チームの枠組みを超え、横断的に好例を共有することや、関係機関との連携をスムーズに図ることが重要になってくる」と今後の課題を示している。

25年度には20万人

 市が公表している「よこはま地域包括ケア計画」によると支援チームの設置が始まった15年度時点で認知症の疑いがもたれる市民の数は14万人とされている。これが団塊の世代が75歳以上となる25年度には1・4倍となる20万人に到達すると推計している。

保土ケ谷区版のトップニュース最新6

「地場ワイン」今年も上々

「地場ワイン」今年も上々

原料は川島町のぶどう

4月18日

保土ケ谷は50年で25%減

横浜市将来人口推計

保土ケ谷は50年で25%減

世帯数は2割ほど減少の見通し

4月18日

商店街舞台の演劇企画

元宝塚歌劇団大洋あゆ夢さん

商店街舞台の演劇企画

役者募集、町おこしに一手

4月11日

障害者診療「限界近い」

横浜市歯科保健医療センター

障害者診療「限界近い」

二次機関拡充求める声も

4月11日

75%が定住意向

保土ケ谷区区民意識調査

75%が定住意向

災害対策「何もしてない」3割

4月4日

4月から雇用率引上げ

障害者就労

4月から雇用率引上げ

市も企業啓発に注力

4月4日

あっとほーむデスク

  • 4月11日0:00更新

  • 4月4日0:00更新

  • 3月21日0:00更新

保土ケ谷区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

保土ケ谷区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月19日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook