保土ケ谷少年補導員連絡会の会長を務める 新庄 茂さん 峰岡町在住 70歳
将来の地域への繋ぎ役に
○…青少年の健全育成や非行防止に取り組む「保土ケ谷少年補導員連絡会」の会長に今年度就任。前会長のこれまでの実績を受け継ぎつつ、「皆の力を借りていきながら知恵を出し合い、新しい事にも取り組んでいければ」と非行防止教室の開催だけでなく、警察と連携しながら小学校向けに不審者対応訓練への参加など今年度の展望をはきはきした声で意欲的に話す。
○…小学4年時から峰岡町に暮らす。大学卒業後、横浜銀行に入行し、定年まで勤め上げた。一時期ロンドン支店に赴任し、外国為替取引業務に従事。「瞬時の判断が求められる業務だったが、世界の金融街と言われている『シティ』で働けたのは光栄」と話し、「海外経験したことで視野が広がったのは人生上貴重」とロンドン市章の模様が入ったネクタイに手をやり、懐かしそうに回想する。
○…民生委員や児童委員なども務め、地域活動に熱心に取り組む。海外赴任時代の家族旅行先での出来事がきっかけだ。支店から父親危篤の報が入ったが、ロンドンから離れた場所にいたため、自力で戻らないといけない困難な状況の中、現地の人々から多くの助けを得た。「十分に言葉が通じない中、気持ちが伝われば人種とか関係ない。困った時の助け合いや人から受けた情といった事を胸に地域貢献できれば」とその原点を振りかえる。
○…「今後の地域を支えていくのは子どもたち。いずれ共に地域を支える仲間としてしっかりと見守っていけたら」と話し、もう一つ自身の命題としている同連絡会の後任者育成と共に自身を「つなぎ役」に例えて全うしていく覚悟だ。それぞれをつなぎ終えたあとの自身を「『介護』ではなく『回顧』していきたい」と時折、親父ギャグをきかせながら笑う姿にユーモアな一面ものぞかせる。
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