横浜保土ケ谷ライオンズクラブの会長に就任した 太田 建造さん 68歳
伝統と革新のつなぎ役に
○…区内を中心に奉仕活動を展開している横浜保土ケ谷ライオンズクラブの会長に就任した。2度目の会長職に「初めて会長に就任した時は右も左もわからずに緊張状態だった」と当時の反省を振り返りつつも、同クラブの創立50周年記念事業の実行委員会長や他クラブとの交流などを経て「会を俯瞰的に見る力が養って来た。だから、気負わず、信念を持って活動していきたい」と穏やかな表情で意気込む。
○…岐阜県美濃市の生まれ。豊かな自然に囲まれて育った青年が夢中になったのは工作。壊れたバイクのエンジンを組み直してゴーカートや古い下駄箱を利用してステレオを製作した。「当時はエンジンやステレオの音が流れるだけでも、まるで文明開化の香りがする目新しい感じが好きだった」と一からモノを作る楽しさを身振り手振りを交えながら嬉しそうに話す。
○…住宅や事務所ビルの設計を手がける(株)太田設計の代表取締役を務める。「人生には出会いと偶然が重なるもの」と振り返るのは高校卒業後。職人の兄から「設計士になってはどうだろうか」という言葉に押された。設計士になるための本を探そうと本屋のカウンセラーに相談したところ、「大学を出てからのほうが早く資格を取得できる」とアドバイスを受け、大学へ進学。学業と仕事を両立し、卒業後2年で一級建築士の資格を取得した。当時を「やりたいことの方向性が決まっていれば何も苦労じゃないよ」とニッコリ。
○…今期の同会のスローガンは「継続」。「これまで培って来た良い伝統を大切にしつつ、若い世代の人たちが地域に溶け込んで活動できるように見守ってバトンタッチしていけたら」とあたたかな表情を浮かべながらこの1年を引っ張っていく覚悟だ。
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