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仏向町黄金湯 銭湯が美術館に 伊藤若冲作品など投影

社会

掲載号:2019年9月19日号

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銭湯の象徴であるペンキ絵上部のスペースを有効活用しプロジェクターで絵画作品や動画などを投影する
銭湯の象徴であるペンキ絵上部のスペースを有効活用しプロジェクターで絵画作品や動画などを投影する

 仏向町の銭湯「横浜温泉黄金湯」(佐藤弘幸店主)が9月中旬から天井の高い銭湯特有の空間を活かし、ペンキ絵の上部に広がる幅9m・高さ4mほどのスペースに絵画作品などを投影するユニークな取り組みを開始した。今後、動画の投影なども計画しているという。

 ペンキ絵の塗り替えを計画し浴室を眺めていると、その上に広がる壁面に可能性を感じた佐藤店主は「このスペースをうまく使えないだろうか」と思案。思い付いたのが画像の投影だった。

 佐藤さんが「湯屋の主人」となったのは7年前、会社員から転身し妻の実家が営む銭湯を継いだ。4年前にペンキ絵を一新。「先代の面影を残しつつ、新しい形に」と、それまで四半世紀に渡り親しまれてきた城と富士山を配すると同時に、自分らしさを表現した大阪万博の象徴「太陽の塔」を描いた壁画を完成させた。

 5年ほどでペンキ絵の更新を計画しているという佐藤さんが次作へ向け構想を練っていた際、目を付けたのが今回、絵画作品などを投影するスペース。絵画鑑賞が趣味だという佐藤さんは「お湯を楽しみながら絵画を楽しんでもらえたら」と、プロジェクターを使い日本画を中心に画像を投影することを思い付いた。

 当面は江戸時代の絵師で近年、爆発的な人気を博している伊藤若冲の作品などを投影するが、旅情風景や全国各地の花火など、季節を感じさせる映像作品の投影も計画しているという。「こういった取り組みがきっかけとなり、銭湯が地域の憩いの場のひとつになれば」と佐藤店主は話している。
 

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